The Nightmare Before Christmas curated by Godspeed You! Black Emperor@Butlins.Minehead/3Dec2010

ここのところ毎回展示される、写真をコラージュした壁画。このイメージはやはり素敵!

ミューズの「Uprising」が場内に流れていて驚いたが、正体はゲーセンのこのマシンだった。この2人はスマパン「天使のロック」で勝負中。

場内で売ってるカレー。このチキン・ジャフレージは、一番日本のカレーっぽいかも。でも、肉ばっか・・・

もう一ヶ月近く経つが、今回はATP Presents The Nightmare Before Christmas:cutrated by Godspeed You! Black Emperorのお話(その①)。

総論としては、非常に満足度の高い内容だった。ATP仲間の友人達の評もおおむね同様。皆エンジョイしていたし、自分としても、Vincent Gallo、Dirty Three、Mike Patton/Melvins回に匹敵する楽しさだった。ここで言うATP的〝楽しさ〟というのは、「好きなバンドをたくさん観れた」よりも、むしろ「初めて観てぶっ飛ばされた」「すごいものを観た」「こんなアクトがいるんか」という、発見の喜び・感動の視点から発されている。
宿舎のテレビで放映されるATPTVの映画セレクションも抜群だったし(「Puddle To The Sea」、「80 Blocks From Tiffany’s」他)、会場内のミニ・シアターではDouble Negativeによる短編実験映画プログラム、更にはブック・クラブ(ゴッドスピードが選んだ本の中から、J.G.バラードの「High Rise」をネタにディスカッションが行われた)・・・と、音楽に留まらず、ゴッドスピードのキュレーションは一流だったと思う。

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初日は、ロンドン脱出に手間取った。電車でSt Albansまで行き、そこで北から車で来る知人に拾ってもらう手はずだったのだが、雪の影響で電車のダイヤが乱れていて、予定より1時間以上遅刻。マイカー知人も高速の悪天候と渋滞で遅れたため、全員揃って出発できたのは2時近く。トイレ休憩も1回きりで飛ばしたものの、会場に着いたのは結局6時頃。シャレー(宿舎)に荷物を置いてすぐ会場に向かったが、残念、ジョゼフィン・フォスターを見逃すことになってしまった。
この分だと、お客はもちろん、出演者もマインヘッドに来るのが大変だろうね~・・・と話していたら、「ダニエル・ヒッグスが空港で足止めを食らっていて、今夜の出演はなし/後日に振り替えます」との貼り紙が早速。初日で一番楽しみなアクトだったのでやや気が抜けたが、金曜は毎回出演アクトが少なめなので(土曜からがもっとも混む)、流して余力を蓄えるのがベストである。というか、出発の直前まで原稿書いていたので、あおりで眠気と疲れがじわじわ寄せてきている。

それでも、今回最大の目玉:ゴッドスピードは見逃せないので、リスト・バンドを貰いに行くことに。3ステージのうち、パヴィリオンというのが一番でかいのだが(恐らく、参加者全員集まっても観れる)、吹き抜けの広場という構造もあって音が良くない&天井が高すぎて映像が活かせない・・・という点を考慮したのだろう、ゴッドスピードは3日連続で、第2ステージに当たるセンター・ステージに出演。ここはキャパが限られているため、リスト・バンド保有者が優先入場、ということになる。
この晩のパヴィリオンのトリとして8:30~出演する予定だったスロッビング・グリッスルは、まずジェネシスが不参加を表明。残る3人によるX-TG名義での登場は、しかし、スリージー(=ピーター・クリストファーソン)の急逝により、キャンセルとなった。代打アクトは手配できなかったようで、スピーカーからTG曲が流れるに留まった。

それでも、ゴッドスピードの開演=10:30が迫る頃には、センター・ステージの入り口にとんでもな~く長い行列が!(過去最高の長さだったかも)こりゃあ、下手したら入るだけで30分くらいかかるかも・・・とビビったのだが、これはリスト・バンドをゲットしなかった人々の列だったため、無事入場。2時間のショウなので、後方のテーブル席を確保してじっくり鑑賞、の構えである。ステージは遠いし、暗くてメンバーの姿はほとんど見えない――というか、様々なモノクロ映像が、スクリーンだけではなくプレイヤー達の上にも映写されるため、彼らも全体の一部と化している。

熾烈なホワイト・ノイズが乱射する中、浮かび上がった「HOPE」の祈り。
メランコリックにダークに明滅するメロディと、悲哀にむせぶヴァイオリンの調べ。
それぞれ20分近く展開していく、1曲の中に埋め込まれたいくつものドラマ。
廃墟や記号、炎他様々なイメージと音の融合は、実にポエティックでエモーショナルだ。

オーディエンスの熱意もすごくて、どんなライヴでもイギリスでは必ずいる、演奏中もペチャクチャ喋ってるバカ人間はほぼゼロ・・・という嘘のように静まり返った状況が、何より雄弁にその熱さ・真剣さを物語っていた。とはいえ、この晩は初日ということもあったのだろうか、別世界にトばされるほどすごい演奏!という神がかった瞬間は(自分的には)降りてこず、全員疲れていたこともあり、最後の1曲が始まったあたりで宿舎に切り上げることに。外に出ると、もー、寒い寒い。

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Mariko Sakamoto について

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The Nightmare Before Christmas curated by Godspeed You! Black Emperor@Butlins.Minehead/3Dec2010 への2件のフィードバック

  1. トルル より:

    はじめてコメントさせていただきます。
    rockin’on今月の琴線、AudioBunny、愛読してました。
    どちらも終わってすご〜〜くがっかりしてましたが、
    ブログ始まって嬉しいです。
    音楽だけでなく英国生活のことも書かれていて、さらに興味深い!面白いです!
    字が大きくなって読みやすくなったのもいいですね(^^)
    ゴッドスピード、未聴ですが、聴いてみようと思います。
    来年のブログも楽しみにしてま〜す(^o^)/

    • Mariko Sakamoto より:

      トルルさま:ご感想ありがとうございます。しょうもない日常ネタも多いですが、お付き合いいただければ・・・
      ゴッドスピードは、個人的には、「F#A#∞」と「Yanqui U.X.O.」が好きです。ライヴがすごい集団なので、
      そちらも機会がありましたら是非。では、お元気で。

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