Game of Thrones(HBO)

…and now my watch begins.

というわけで今回のお題は、HBO産の大ヒット作:大河伝奇ファンタジー•ドラマ「Game Of Thrones」。ずっと取り上げようと思っていて、このポストを書き始めたのも実は前シーズン=SE3の終了時だったりします(汗)。というわけで「これから1年待たなくちゃいけないのかぁ〜」な思いも込めて冒頭の引用になったわけですが、月日の経つのは早いもの!ということで、シーズン4の放映開始はいよいよ3月20日(US)に迫り、ロサンジェルスではなんとファン7万人を集めての大プレミア上映会も行われるとか。コスプレ族の祭典になりそうです。

オバマ大統領も隠れファンとされるこの「GoT」、日本でも放映&DVDも発売されているくらい人気はあるようだし、原作本も含め熱心なファンは存在すると思う。しかし地上波放送ではないし、わざわざDVDを借りてまで外国産ドラマを観る人の分母数は低い気もする。ので、その層が拡大することを祈りつつ、魅力の片鱗を紹介しようというポストでございます。「細かいエピソード•ガイド」ではないのでネタバレ/Spoilerはありませんが、「GoT」にまったく興味の無い方には「なんのこっちゃ?」なファン向け内容かも……というのは前もってお断りしておきます。

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「GoT」は、SF/ファンタジー作家ジョージ•R•R•マーティンによる架空の中世世界/七王国を舞台にしたサーガ「A Song Of Ice And Fire(『氷と炎の歌』シリーズ)」を翻案したドラマ。この「氷と炎の歌」シリーズは1991年から執筆開始され、第1巻「A Game Of Thrones」が出版されたのは1996年のこと。全7巻完結という刊行スケジュール(予定)にも関わらず、第1巻の出版から20年近い現時点でまだ第5巻までしか出版されていない、いわば「現在進行形」な作品。「指環物語」とは、ちょっと違います。

ちなみに自分は、原作はまったくタッチしていないダメ子ファンだ。原作マニアの知り合いも「面白いから読みなよ!」と推薦してくれた&わざわざ第1巻を貸してくれたんだけど、分厚いペーパーバックを前に気力が萎え、埃をかぶるままだったので結局読まないまま返してしまいました(ごめん)。

というのも、ドラマ版を観ただけでもすごい数の人物が登場するし、それぞれの王族の入り組んだ家系〜覇権争いの歴史•地理的背景を消化しなくちゃならないわけで、それが視覚&聴覚の助けを伴わない文章オンリーだと、余計に大変だったりする。たとえば固有名詞ひとつとっても「どう発音すればいいのかな??」と首を傾げる古風な名前&このサーガ世界に特有な地名が多く、頭に入りづらいのだ。これはまあ、英語からカタカナ音読みに整理して咀嚼しないと外国文字が飲み込みにくい自分の性分もあるんだろうが。

ついでに己の記憶力の鈍さも思いっきり棚に上げると、巻頭あるいは巻末に付記された「登場人物のプロフィール/このお話の舞台になるエリアの地図」といった索引をいちいち首っ引きし、また忘れたエピソードに舞い戻ったりしながら読むことになりそうな本……ということ。そう考えただけでも、たとえ原作をちゃんと読めばストーリーの先行きが分かる&もっとニュアンスに富んだファンタジー•ユニヴァースを体験できる&原作とテレビ版との比較が楽しい、等々の「FUN」があるとは分かっているものの、原作にまで手を伸ばすエネルギーが集まらないのだ。

そんな自分も、子供の頃は「指環物語」を一気読みしたくらい集中力があったものだけどな〜……なんて一瞬思い出に浸ってしまいましたが、ともかかくここでの意見はあくまでドラマ「Game of Thrones」についての話であり、「原作とここが違う」「このエピソードが割愛されたのはもったいない」「キャラのイメージが違う」と言ったコアなネタは語れませんので、悪しからず。

さてさて。米有料ケーブル局HBOが「GoT」の放映を開始したのは2011年のこと。そもそもベストセラーの人気ファンタジー本が原作ということで、ファンダムに火がつく素地は大きかったのだろう。しかしSE1開始時の視聴者数約200万からコンスタントにヴューワー数を伸ばし、現時点での最新シリーズ:SE3の最終話はなんと500万を突破(そのSE3第1話:シーズン•プレミアは、一部で「史上もっともファイル•シェアリング/違法ダウンロードされたテレビ•ドラマ」とも報じられたほど)。

この雪玉式の人気上昇•拡大は海外チャンネルへのシンジケーションも作用しているんじゃないか?と思うし、SE3に関してはシリーズ完結を待っての「解禁」ではなく、(恐らく違法ダウンロード防止対策の一環として)ここイギリスでもアメリカ放映の翌日にペイTVでオン•エアと相成った。

たとえばローマ帝国とか中世のお城を舞台にした妖精が跋扈し剣士が活躍するヒロイックなファンタジー•ロマンというのは、これまでもテレビ•ドラマ界がチャレンジしてきた/今もしているネタではある。しかしここまでマッシヴかつワイドな人気を獲得した長期シリーズというのは、映画界では「Lord of The Rings」/「Hobbit」フランチャイズ大成功の前例があるとはいえ、テレビでは「GoT」が初じゃないだろうか? 

数字や記録を並べ立てて「こんなに人気があるんですよ!」「世界的ヒット!」とこぶしを振り上げて説教するのは自分の性にあわない。かつ、「お勧めです」なコテコテのファン評を書くと、かえって逆効果になることもあるってのは承知している――たとえば自らの体験を振り返ってみても、ほぼすべての友人達から激賞&レコメンされまくったためにかえってひねくれてしまった結果、「Breaking Bad」をリアル•タイムで観たのは最終シリーズから。実際に観て、「くぅ〜、もっと早くから観ていれば!」とほぞを噛んだものです。

が、シーズン1&2をボックスで見返してもやっぱり面白かった!というくらいハマらされるポイントは山ほどあるし、イコール、重層的な見方のできるクオリティ•ドラマであるのは確か――というわけで、「GoT」の魅力や個人的なツボを以下にあげていきます。この中から何がしかアンテナにヒットするものがあり、読んだ方がSeven Kingdomsにさまよいこむきっかけになれば幸いです。

①ストーリー:

「ストーリーが面白いって、そんなん当たり前や!」とどつかれそうですが……。まずもってお話の根幹が周到に入り組み絡み合っていて、ストーリーを転がす多彩なキャラ達と共に現実とは異なるひとつの世界をリッチに造型しつつ、「ここぞ」という時のクライマックスのカタルシスも深く、非常によくできたエンターテインメントになっている。

原作者ジョージ•R•R•マーティンは「氷と炎の歌」シリーズのインスピレーション源として薔薇戦争他の史実や小説を踏まえているそうで、メインのお話はウェステロスなる架空の島国を統治する王の玉座(=Iron Throne)を巡る、諸侯が入り乱れての権力争い――日本で言えば封建〜戦国時代に当たるでしょうか――になる。なんで基本トーンは「歴史もの」であり、伝説、王侯、宮廷、甲冑に身を包んだ騎士、魔法使い、忠誠、名誉、お姫様、ドラゴンといった古くさいタームもぼんぼん飛び交う。

こう書くと「〝Lord of The Rings〟かよ〜」と敬遠する人もいるだろうし、実際、自分の知人のひとりはいまだに「俺はガンダルフに興味は無いっ!」と「GoT」をかたくなに拒否し続けている。しかしそれは大きな誤解で、本作が他のファンタジー作と違うのは、「ファンタジー=子供向け」ではなく、主筋にあるのは権力を巡る「ゲーム」=狡猾きわまりない政治戦略/エグい戦術策謀の数々と、それに翻弄される人間達という点。ゆえに熾烈な戦闘シーン/殺戮/虐殺、政治的な駆け引きや政略結婚、王家間の人質、暗殺etcといったドロドロと血なまぐさい描写も多く、そのリアルさは「お子様ランチ」ではなく、むしろシェイクスピアのノリだろう。

もちろん、大の大人がドラゴンだの王様だのが登場するストーリーを興奮してフォローする姿というのは、端から見ればバカ=幼少期への後退と笑われても仕方ない。が、宰相の死をきっかけにドミノ倒しのように始まる「権力獲得」への欲とエゴとが生み出す衝突や悲劇の数々〜人間ドラマは緻密なストーリー構成を備えていて、たとえ舞台は架空であっても普遍的なアピールと共に観る側を引き込んでいく。

キモは「ゲーム」とその「プレイヤー」ということになるわけだが、それを取り囲む複数のモチーフ/テーマも作品の層を厚くしている。歴史劇、ラヴ•ストーリー、ブローマンス、ホラー、SFXを駆使した超自然ネタ(および「自然VS文明」のアポカリプスの図)。キャラ達のコスチュームこそ中世ロマンだけど、今のオーディエンスが反応する要素はいくつもあるということ。

個人的にはこの作品に多数の子供(小学生から大学生くらいまで年齢の幅は広いですが)が登場し、腹黒い大人達の奸計や悲運に弄ばれながらも着々と成長していく姿を描く、ジュヴナイル•ロマンの側面があるのも好き――というわけで、大雑把に「ファンタジー」とは片付けられない、皿回し芸人が複数の皿を回すのを眺めるようにエピソードが同時進行型する野心的なストーリー•テリングはやっぱり「GoT」の最大の魅力だろう。

②キャスティング:

これは個人的な好みもあるだろうし、原作に親しい人からすれば「このキャラはこの俳優じゃイメージに合わない!」という意見もあるのだろう。でも、「架空の島国」=ウェステロスのモデルがイギリスであるのは明らかで、それを反映してUK/アイリッシュ産のアクターが全体の8〜9割を占めている。

「国際的に有名な、看板になる著名映画俳優」は、やはりテレビというメディアなだけにあまり出演していない。これはいまだに「映画スターはテレビには出ないもの」のハリウッド的な暗黙の了解が大きいからだろうし、実際テレビと映画界とをスマートにクロスオーヴァーしたアクターの例は多くない。

が、「GoT」のいいところは既にスターとして確立したアクターの発するワット数に頼るのではなく、テレビや舞台、映画の助演他でならしてきた力のある俳優を起用することで、①露出度が低く観る側(特にアメリカのオーディエンス)にとって新鮮な経験をもたらし、と同時に②彼らが生み出すアンサンブル•キャストの威力を活かしているところだろう。言い換えれば、「GoT」は既存のスターに依存するのではなく、観る側が未知のスターを発見していく、あるいはこれからのスターを生み出すドラマということ。

もちろん「ジョニー•デップが/スカーレット•ヨハンソンが出てるから観たい」という安定への欲求も理解できるけど、こういうリスクをドラマ制作側が負うことで、観る側のエモーショナルな投資もエピソードを追うごとに大きくなるし、俳優/キャラ達の発展を見守るファン達は番組と共に成長していくことにもなる。この勇気ある姿勢は、(キャスティングに限らず、番組のコミッションそのものも含めて)HBOのレガシーの根幹にあるものだろう。

さすがに無名アクターだけで固めるわけにもいかず、メイン•キャストにはショーン•ビーン、レナ•へディ、エイダン•ギレンといった(そこそこ)名前と顔の知られた役者も並んでいる。しかしマーク•アディ、イアン•グレン、チャールズ•ダンス、スティーヴン•ディレイン、ロリー•マッカン、コンリース•ヒル、ミシェル•フェアリー、ロジャー•アラム、ピーター•ヴォーン、ナタリー•ドーマー、マッケンジー•クルーク等、このドラマで認知した/あるいは英映画やテレビで見かける(やや地味ながら)味のあるアクター達は多く、そんな彼らを重要な役どころに抜擢するキャスティングは実にセンスがいい。それにまあ時代がかった古くさい台詞は、やっぱりイギリス人にやらせるとハマりますよね。

彼らベテランが骨格と土台を固めつつ、若手の起用も目覚ましい。おそらく誰もが好きなスターク家の子供達はいずれも演技が達者で、特にアーリヤを演じるメイジー•ウィリアムスは「健気」を絵に書いたようで泣かせる。子供から大人へのトランスフォーメイションという意味で、ドラマの中でジョン•スノウと並びもっとも大きなストーリー曲線を与えられている流浪の女王デナーリスことエミリア•クラークも、文字通り「体当たり」の演技で役柄を自分のモノにしながらシリーズごとに風格を増していて頼もしい。

権力争いに翻弄される側……ということで若者の中でも特に少女達の葛藤•悲劇の焦点が当たりがちだけど、少年/青年陣もメイン(リチャード•マディン、キット•ハリントン、アイザック•ヘンプステッド=ライト)はもちろん、脇役にもアルフィー•アレン(リリーの弟:姉ちゃんそっくり)、ハリー•ロイド、ジョー•デンプシー、ユアン•レオン、トーマス•サングスターといったヤング向け作品で腕をならしてきた有望株が並んでいる。中でもジョフリー役のジャック•グリーソンは、たぶんこのシリーズで最大の嫌われ者/子供の悪役というタフな役柄を見事にハンドルしていてあっぱれ。それを観ていても、いまや世界的に認知されて需要も高いUK/アイリッシュ•アクターの層は、今後もしばらく堅固そうだなぁと嬉しくなるのだ。

ちなみに「GoT」効果とでもいうのか、本作をきっかけに英ドラマ〜映画界も過去数年「GoT」あがりの俳優達をよくキャスティングするようになった気がする。もちろん彼らの様々な役者仕事やキャリアの一面に過ぎないとはいえ、「『GoT』に出演しました」は、いまや履歴書に輝く金星なのだろう。HBOの「The Wire」:ジミー•マクナルティ役でブレイクしたドミニク•ウェストが、生まれ故郷のイギリスにおいてより幅広い認知を得るまでに逆に時間がかかったのに較べると、時代が変わったなぁという印象。

というわけで、以下に「GoT」でおなじみな役者達の他の仕事からいくつかピックアップ。

<ブロンことジェローム•フリン。「人生に疲れた傭兵」がハマる人っす>

<ジェンドリーことジョー•デンプシー。このクリップは、「The Killing」や「Wallander」のエピソードを監督したバーガー•ラーセンによる初の英語ドラマ「Murder:Joint Enterprise」からの抜粋です>

<タリサことウーナ•チャップリン。美人んんっ!>

<タイウィン様ことチャールズ•ダンス。腹黒い「宰相」そのもの>

<オシャことナタリア•テナ。いつも薄汚い格好をさせられてますが、中身は可愛いのだ〜>

<ラムゼー•スノウことユアン•レオン。これからも変態系にばっかタイプキャストされないことを祈ります……>

<スタニス•バラシオンことスティーヴン•ディレイン。これは「The Bridge」の英仏海峡版リメイク「The Tunnel」のクリップ>

<シメはやっぱりこれ。ネッド•スタークことショーン•ビーンの熱演が光ったパワフルな社会派ドラマ「Accused」のクリップ>

若手ばかりではなく、SE3ではなんとアイコニックな大御所女優ダイアナ•リグまで出演!というわけで今後もUK/アイリッシュのドラマ•映画に興味のある方には見逃せない布陣になっているわけですが、数少ないアメリカン、あるいは欧州アクターも光る。主なところではジェイミー役のニコライ•コスター=ワルドー(デンマーク)、メリサンドル役のカリス•ファン•ハウテン(オランダ)といった実力派が素晴らしいし、SE4には優男で人気なマイケル•ユイスマンの登板もアナウンスされてます。

しかし、やっぱり特筆に値するのは「GoT」のスピリット面でのヒーローと言える(たぶん自分が一番好きなキャラでもある)ティリオン•ラニスターを演じるピーター•ディンクレイジのユニークなカリスマだろう。彼なしにこの企画はあり得なかっただろうし、対立する勢力間〜複雑な人物関係を渡り歩くパイプ役として、また体力ではなく頭脳で「ゲーム」を乗り切るその痛快な存在は、コメディからシリアスまでこなす確かな演技力と共にドラマの屋台骨になっている。というわけで、またもクリップを。

<エマ•ピール役のダイアナ•リグ。永遠の60S英アイコンのひとり♥>

<ピーター•ディンクレイジを初めて知ったのが、小粒ながらキラッと光る優れたインディ映画のこの作品でした。監督のトーマス•マッカーシーはその後も「Win Win」といった佳作を発表してます>

③プロダクション•デザイン/ロケーション:
テレビというとどうしてもセット他の面では映画の後塵を拝しがちなわけですが、さすが有料チャンネルだけあってHBO作のドラマは大概プロダクション値が高くスケールが大きい(「Boardwalk Empire」しかり、「True Detective」しかり)。

しかし、中でもここ数年で一番お金のかかっていそうなのが「GoT」で、メインの撮影地だけでも北アイルランド/マルタ/クロアチア/モロッコ/アイスランド等々、多彩な風土が使用されている。これは作品のスレッドが様々な土地で同時に展開するゆえだが、中世の古城や湖/森林、氷と雪に閉ざされた「北」の厳しい環境、荒波がしぶく海岸線、首都キングス•ランディングの華やかさ、中東をイメージさせる砂漠といった具合に、想像上の世界を視覚化するロケハン•チームおよびセット•デザイナー達のがんばりには毎回頭が下がる。

スタッフのがんばりに関しては他のチームも素晴らしく、衣装デザインも各王家の個性やウェステロス各地の特色を反映して細かく、見応えがある。中でもびっくりさせられたのが言語で、反乱により異国に追放された王座継承者:デナーリス姫が習いあやつることになる流浪先の言葉「ドスラキ語」というのを、わざわざこの番組のために作り出したんだとか(ドスラキ語での会話場面は、英語字幕がつきます)。

先にあげたように、まずもってストーリーありきだし、それを演じるアクターも大事。しかし、それらが寄りかかれる/彼らを受け止めるバックグラウンドとなるプロダクションも、書き割りやチープな使い回しではなく綿密に敷かれている、ということ。しかも主要な撮影に約半年/ポスト•プロダクション他に約半年という時間のかけ方(ゆえにファンは毎シーズンごとに1年待たされるわけですが)も実に贅沢。その厚みとディテールへのこだわりが、「GoT」という突き詰めれば架空のファンタジーにリアルな息吹を与えているのは間違いない。

――と書きつつ、やはりCGに関してはテレビだとまだ限界があるようで(さすがに予算がオーバーしちゃうのでしょう)、もうちょっとがんばってほしいところ。特に動物が絡む場面は、動物達もめちゃナイス!なキャラとして機能しているので、今後の課題として一層のレベル•アップを希望します。

<〝史上最大のオオカミ〟であり、スターク家の子供達を守る存在であるダイアウルフ(恐狼)の一匹、グレイ•ウィンドの登場シーン。実は人間くらい大きいサイズという設定なんだけど、画面を観ていてもその「巨大さ」を実感したことはあまりありましぇん>

<ドラゴン誕生! でも、ちょっとレイ•ハリーハウゼンっぽいと感じてしまうのは自分だけでしょうか?>

<三つ目がとおる……いや、三つ目の大鴉>

<権力闘争どころじゃないよ!というわけで、北から人間界に侵略しつつある魔物::White Walker。アイアン•メイデンの〝エディ〟っぽくないですか?>

④音楽ネタ:

これは音楽ファンにしか通じないであろう、ややマニアックなポイントですが……ロック•ファンならニヤリとするネタが案外埋まっています。これもまた、昔から音楽とのフックアップが上手いHBOの得意技っちゃ得意技ですが……以下に、その例をいくつか。

<The Sopranos VS Alabama 3>

<The Wire VS Tom Waits>

<Six Feet Under VS Sia>

<Eastbound&Down VS Kurt Vile>

とはいえ「GoT」は時代劇で、メイン•スコアは基本的にクラシカルなオーケストラ•ミュージック。さすがにオルタナ•ロックをサントラに使うわけにもいかんのだろうな……と思いきや、SE2以降、意外なバンドの音楽が意外なところで登場しています。

まずはザ•ナショナル。原作者ジョージ•R•R•マーティンの書いた詩に音楽をつけるというスタイルなんですが、彼らが担当したのはラニスター家の武勇伝を伝えるアンセムとも言える、叙情詩「The Rains of Castamere」。とても重要な曲なので、わざわざオリジナル•ソングに仕立てたのも納得です。

<ザ•ナショナル•ヴァージョン。このまま彼らのレパートリーに入ってもおかしくない出来>

<劇中で兵士達が歌うと、こうなります>

続いて登板したのは、スプリングスティーンやリプレイスメンツに至る米ブルーカラー•ロックンロールの牙城を守るザ•ホールド•ステディ。彼らがオリジナル曲を書いたというのはインディ•セクターの中でも話題になりましたが、エネルギッシュなノリは見事にハマってました――と言いつつ、このウェステロスで人気の民謡「The Bear And The Maiden Fair」が登場するエピソードをを含むSE3の日本放映は4月からみたいなので、「曲がどう使われるか」等の詳述は避けつつTHSファンの方はお楽しみに〜!ということでチラ紹介しておきます。

<劇中ではこう歌われますが……>

<……ホールド•ステディのヴァージョンはめっちゃパンク!>

というわけでSE4でも同様の仕掛けがあれば楽しいですが、どうなるかな〜?――なんて考えつつ、音楽界からのカメオも忘れちゃいけません。なんといってもデカいのは、ウィルコ•ジョンソン。沈黙の騎士&執行人:イリン•ペイン役でSE1および2のみのゲスト出演とはいえ、その泣く子も黙りそうな存在感は画面をピリッと引き締めてました。

<とても勇気のあるインタヴュー。京都での思い出を語るくだりは、涙を抑えられません……>

ウィルコの起用はキャスティング•ディレクターの腕の良さを感じさせますが、メイン撮影地のひとつが北アイルランドという地理的な近さもあってか、ファンボーイ心理全開〜というノリでSE3ではギャリー•ライトボディ(スノウ•パトロール)、そしてウィル•チャンピオン(コールドプレイ)がカメオとしてセットに侵入してます。ほんのチラッとしか出てこないので、気になる方は目を皿のようにしてチェックくださいまし。

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あーだこーだと書きましたが、結局は観ていただくのが一番!ということで、第3シーズン開始を楽しみに待っている方はもちろん、まだ未体験の方にも騙されたと思ってトライしてもらえれば幸いです。このポストの最初の方でも書いたように、「すごいすごい」と騒がれ過ぎると逆に手を出しにくくなる……というのは人間心理。しかし、DVDなりボックス•セットなりでこれから「GoT」を追いかけられる人達のことを、ある意味羨ましくも思う――それくらい、がっつりハマれる作品です。

ちなみに、全体的にややモタついた感もあったSE2に較べ、SE3はどのエピソードもシャープかつ名場面も多く、プロダクション全体のグルーヴがばっちり噛み合ってレベルの高いドラマを生み出している感じ。ので、既に「GoT」マニアな方々も日本放映はお見逃し無く。にしても、こうしていったん歯車が動き出すとシリーズは強い!ということで、この勢いがシーズン4にどう花開くか、ほんと楽しみです。

最後おまけ:ニュー•シーズンの開幕も楽しみですが、ウェブ•コメディの殿堂ことFunny or Dieが贈るオリジナル:「GoT」各エピソードのおふざけ総括シリーズ(なので、以下に続くリンクにはSE3のネタバレがバンバン混じります。楽しみをスポイルされたくない方は第3話を見終えるまで我慢くださいっ!!)こと「Gay of Thrones」が継続してくれるのも祈ってたりします……あー、ほんと我ながらバカっすね。でも、これくらいいじりがいのあるドラマだからこそ面白いってことで。

…..where are my dragons?

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Mariko Sakamoto について

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