Beat of My Own Drum:12. Sun Kil Moon

リリースはちょっと前になりますが、サン•キル•ムーンの新作「Benji」をここのところよく聴いてます。マークのギターを中心にウィル•オールダムやスティーヴ•シェリー他もゲスト参加したこの作品、ますますマーク•コズレク=ソロとSKMとの境目が曖昧になってきた……という印象を受ける。

死や老いについて歌った曲が多く、そのディープさ――これはマークの肉親/友人他がキャラクタ―として登場する、メモワール〜自伝的な色合いの濃いパーソナルな歌詞のパワーでしょう――に主なアルバム•レヴューも高評価なんだけど、彼がこうしたテーマを歌うのは今に始まったことではないので、そのリアクションにやや「?」な思いも。

とはいえ短編小説を思わせる話術はますます冴えていて、悲劇的なだけではなく、ユーモアもにじむところが好き。音楽的なスタイルについても1枚の作品の中でこれくらいバラエティに富んだ曲調が並ぶのは珍しくて、アルバム最後の曲「Ben’s My Friend」(このベンはデスキャブ/ポスタル•サーヴィスのベン•ギバードのこと)はファンキィなダンス•トラックになってます。その意味でトータルなまとまりには欠ける作品ながら、その多彩さは逆に、今の彼の「Anything goes」な姿勢〜様々なサウンドへの挑戦を感じさせて、それ自体はポジティヴなことだと思う。

<というわけで、「Benji」から1曲。これはクラシックなマーク•コズレク味のトラックです&歌詞には泣かされます>

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Mariko Sakamoto について

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