Beat of My Own Drum:20. The Roches

調べもののために古いロック文献をちょこまかと漁っている日々なんですが、そのうちの一冊である雑誌:SPINが1995年に出版した「Alternative Record Guide」がなかなか面白かった。アルファベット順のガイド本なので気楽につまみ読みできるし、サイモン•レイノルズやバイロン•コーリーといった現在人気な音楽ライターのかつての文章/作品ごとの点数づけが楽しめるのも一興です。

と同時に「1995年当時のアメリカにおける〝オルタナティヴ•ミュージック〟」として規定•エントリーされたアーティスト/バンド/ジャンルなりの中には、今や「なんでこれが選ばれてるんだろ?」とその感覚に首を傾げるものもあって(例:Enigma、Pooh Sticks等)、タイム•カプセルの中身を眺めるごときそのギャップはアーカイヴ型の記録〜テイストのアンソロジーならではだなぁと。と同時に、USロック/ポップだけではなく海外のアクトも含み、ジャズといった他ジャンルにも目を配る幅広いチョイスぶりは来るべきネット時代の感覚を先取りしていたようでポイントが高いとは思いますが。

その本の中で、意外やエントリーがあって驚いたのがザ•ローチェス。ニュージャージー出身の3人姉妹のヴォーカル•グループである彼女達、決して有名ではないだろうけど、パンクのエソスと「普通の女の子」のモダン•フォークとをミックスしたユニークな存在感はアメリカにおいてカルト的な人気を誇っているようだ。そんなわけで久々に聴きたくなったローチェスのアルバムから、特に好きなこの曲を。

<中盤で流れてくる絶品なギター•ソロは、アルバムのプロデューサーでもあるロバート•フリップによるもの。フリッパトロニクスも活躍するこの作品は、三姉妹の歌とハーモニーを活かすべく削ぎ落とされたアレンジが抜群。聴いてると、「もしもレインコーツを彼がプロデュースしていたら?」なんて想像も浮かんで楽しいです。この時期のフリップ先生は他にもダリル•ホールのこれまた面白いファースト•ソロ作「Sacred Songs」なんかもプロデュースしていて、興味が尽きません>

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Mariko Sakamoto について

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