Record Store Day 2014: aftermath

この前のポストで「Record Store Day」について触れましたが、日本では盛り上がったでしょうか? 自分はあの日は2軒ほどレコ屋を回りましたが、いずれも混雑していて落ち着いてサクサクできず、あんま収穫はなかったっす……それでもせっかくの日なんだから何か1枚は買いたかったので、頼りにしているインディの通販店を通じてThe War On Drugsの新作アナログを注文することに。そこから夜はマイク•ワット&ミッシング•メンのライヴを観に行き、今年のマイRSDは終わりましたとさ〜。

というわけで週が明けたところで、DJやってる近所の知人と久々に出くわしたので「RSDにはレコ屋に行った?」と持ちかけたところ、彼は「俺は定期的にレコ屋に行ってるし、あの日は混むから逆に避けてるんだ」との返事で、ごもっとも〜。立ち話はそこからソフト•マシーンの話題に流れていきました。

別に、「レコ屋に行ってる方が偉い」みたいな競争ではありません(それに、「どんなにレコ屋に行きたくたって、そもそも近隣にショップが存在しないのじゃ!(怒)」って方も多いでしょうし)。ただ、少なくともこっちの自分の知り合いの音楽好きの間では、ここ1、2年でRSDはむしろ逆に「回避する」傾向を促しているなぁと。GWにレジャーに出かけて、渋滞に巻き込まれて苛立つ……みたいなもんで、いつもよりも混む日にわざわざ出向くのはこりごり、ということだろう。

自分にしても、別にRSD向けの限定アイテムに興味はないし――基本的にプレス数が少ないので、いわば「客寄せパンダ」なアイテム=くじ引きの一等賞景品みたいなもんで、実際にお目にかかることはまずないじゃろうと思ってます――この日に足を運ぶとしたらむしろ「お祭りの一部に参加」、「普段は地味なショップが活況を呈しているところを見たい(そして、何か「これは」な作品が見つかったら購入してちょっぴり貢献したい)」というボランティア感覚に近い。

前ポストでも触れたように「もっと気軽に、頻繁にレコ屋に行こう」というのが基本姿勢な自分としては、RSDがはらんでいるこの矛盾(=日常的にショップをサポートしている常連が疎外されかねない)は、重々理解しているつもり。それでも、この日をきっかけに普段は遠のいている客足が少しでもレコ屋に向かうきっかけになるのなら、総体的に見ればポジティヴなことだろう……と思っている。リサーチによれば、ショップによってはこの日にクリスマス期以上の売り上げを記録することもあるそうだし。

しかし、今年はこれまでの「わーい、RSDはレコード屋に行こう!お祭りだ!」なお気楽ノリとは異なり、問題点や矛盾を指摘する声も出てきた。そのいい例が、こちらのリンクで読める「レコード•ストア•デイ、早くも危機に?」の記事。これはあくまでイギリスにおける話なので、世界的に同じ状況かどうかは分からないです。また、RSD向けのポジティヴな「おめでたい」記事がどうしたって続出するこの時期、逆にネガ/問題提起を唱えることで注目されたい……というメディア側の意図が透ける内容かなとも思う。

しかし、この記事で指摘されている「RSD向けの特別リリース――メジャー•レーベルの作品も多く含む――が優先されることで、近い時期にアナログ•リリースを企画するまだ若い/弱小インディ•レーベルのプレスが後回しになる」という二次的ダメージの話は興味深い。アナログのプレスに関しては、昨今のヴァイナル•ブームで需要が供給を上回る傾向にあるのだろう、普段でさえ「発売予定日に出荷が間に合わなかった」ために待たされたケースは何度か経験したことがある。しかしこの年に一度の大イベントに向けて工場がオーバーヒートするのは当然の話で、そのしわ寄せをスケジュール変更などに経営を左右されやすい小さなインディ•レーベルが受けがち、ということらしい。

RSDのもともとの主旨は、「インディなレコ屋文化を祝う日」というもの。ネット通販やダウンロードの浸透〜不況〜家賃の高騰他で、フィジカル商品を扱うショップは閉店を余儀なくされる傾向にある。そんな時代、それでもがんばってるショップを応援しよう……というコンセプトなわけだけど、それらのショップと大手チェーンを差別化する基盤要因のひとつに、他ではあまり扱われないアングラやマニアックなインディ•リリースというのがあるわけで。

そうした作品を提供しながら独立系ショップのアイテム層を厚くしている小さなレーベルは、いわばショップと「持ちつ持たれつ」な関係にある。そうしたレーベル側が、RSD向け限定〜特殊リリース•ラッシュのおかげでトラブルに巻き込まれるとしたら――本末転倒ではないだろうか。上記の記事によれば、問題のひとつにはRSDが「お店文化のセレブレーション」から「コレクター向けの高額/目玉のレア•アイテムが出回る日」という認知に変化してきた=カルチャー云々よりもリリースが重要、の風潮が強まってきた点があるようだ。

アメリカでRSDが始まったのは2007年のこと。デジタル時代に反旗を翻すごときそのメッセージは話題•共感を呼び、イギリスや他の国でも早速連盟が結成されていった。わずか7年で、音楽ファンから認知される世界的なネットワークに発展したのは大したものだと思う。しかし一方で「新たなマーケットの登場」とばかりに、この日を当て込んだメジャー•アクトのリリースが増えてきたのも事実。要するに、別にわざわざこの日に発売しなくたって売れるような人気バンド/アーティスト達が、「レコード•ストアを守り立てよう」というなんとな〜くかっこ良くてヒップな謳い文句に同調することで、音楽ファンから「よくできました」シールを貰おう……という意識が作用している気がする(>はい、こういうのはやぶにらみな考え方だとは承知してます)。

たとえばの話、ケイティ•ペリーみたいなグローバルなスターにして、ダウンロードや携帯市場がメインのターゲットである世代のアーティストが、どれだけマニアックなアナログ購買層の動向を普段から気にかけているか?と問われれば、彼女の12インチがRSD向けに(しかも通常より高値で)リリースされることの違和感をちょっとは感じてもらえると思う。あるいは今年で言えばエアロスミスの70年代作品重量ヴァイナル再発など、豪華パッケージを施した定番アクト(ビーチ•ボーイズ、ディランetc)のリイシュー/SP作品なんかも、別にRSDに向けなくたってばっちり売れるんじゃないだろうか。

長らく廃盤になっていたカルト作やレア盤の嬉しい復刻、アナログではプレスされたことのなかった音源など、もちろん「ありがたい」リリースも含まれている。とはいえ、基本的にはナイスで応援したいコンセプトが、たったの7年でコマーシャリズムとレコード会社のプロモ―ション•ツールのひとつとしてハイジャックされてしまったような、一種の「苦さ」を感じるのは、自分だけではないはず。

そんな中、一部のインディ•レーベルやメディアだけではなく、アーティストからも「RSDに異議あり」の声も出てきている。まずはあちこちで報じられているポール•ウェラーで、公式ウェブサイトに「今後はRSDに参加しません」のボイコット•メッセージを寄せている。これは彼のRSD向け限定7インチ「Brand New Toy」がeBayに出回った事実に落胆させられた結果だそうで、道義の人=ポールが眉間にシワを寄せて「なんじゃこりゃぁぁ!ファン向けに出したレコードが、オークション•サイトの利ざやになっとるぅ!!」と怒る姿が目に浮かぶようです。

ごくシニカルに言わせてもらえば――RSD向けレア•アイテムがeBayに出回るのは何も今に始まった話ではないし、そうした限定作品が(なぜか?)RSDよりも前からオークション•サイトに高値で出回るという情報もある。挙げ句の果てに、「今年のRSD独占リリースのうち、もっとも高値でオークションにかけられているのは?」なんて記事まで組まれる始末。

たとえば:先日たまたまティアーズ•フォー•フィアーズのローランド•オーザバルがラジオ•インタヴューを受けているのを聞いたところ、そこで彼は今年のRSD向けにアメリカでアナログ限定リリースされたTFFのカヴァー集について、「この作品を入手したかったら、僕達のサインをもらった上で、誰かがeBayで高値をつけて売りに出すまで待って」と、皮肉混じりのジョークを飛ばしていた(もっとも、同カヴァーズ音源はSoundcloud他を通じて既に公表されている点も彼は明言していたので、このアイテム自体が「わざわざフィジカル•プロダクト、しかもアナログ」の形でまで持っていたい人=コレクター向け作品という前提がある。ゆえにこの発言は、皮肉まじりの「警告」に近いのだろう)。

ポール•ウェラーのコメントにも「強欲なダフ屋みたいな連中が、本当のファン達を搾取してボロ儲けするのにはがっかりする」という旨の箇所があるけれど、ライヴのチケットを転売して小金を稼ぐ輩が尽きないのと同様、ミュージシャンの中にはRSDリリースの一部がオークション落ちする事実を「必要悪」と割り切る意識も生まれている、ということだろう。

そもそも、限定アイテムを販売するお店側には購入者を取り締まることなんて不可能。①本物のファンなのか、あるいは②機に乗じて高額商品を漁るオークション屋なのかなんて判別できっこないし、クレジット•カードやお財布は平等だ。まさか今どきの人気コンサート/フェス•チケットのように「購入時にはID提示を」なんて要求するわけにもいかないわけで――いったんお店の手を離れてしまえば、買い手がそのアイテムをどうしようが自由、というのが現実だろう。それに、たとえミュージシャンの思惑通りに「熱心なファン」が購入できたとしても、彼/彼女が将来的に「この音源はあんま好きじゃないからキープするまでもない」、「お金に困って」といった理由で、オークション転売するケースだって、完全にゼロではないと思う。

このお祝いに参加するアクトは誰でもそうだろうけど、ポール自身はもちろん「インディなレコ屋を応援したい」という立ち位置にいる。今回の限定7インチにしても、レコ屋を守り立てるべく作ったピュアな善意の賜物なのだと思う。しかし、プレス数たった500というこの激レア•アイテムが何万ものポール•ウェラー•ファンに行き渡るはずもなく、朝早くから入店待ちの行列に加わってがんばっても、買える確率はかなり低いだろう。それでもゲットしたい!というファン心理を利用する痛し痒しな搾取の図〜いたちごっこを目の当たりにして――いささかドラスティックな反応だなとは思ったけど――アーティストとして何も言わずにいるのではなく、たとえ「まあまあ、しょうがないっすよ。野暮は言わずに」と諭されるとしても、眉間にシワを寄せて「ボイコット」の意志を明らかにするのは、ひとつの決断だと思う。

もう一組、ザ•フォールも今年のRSD不参加をファン向けに表明していた(3月29付のニュースを参照のこと)。原因はポールのそれとは異なり、RSD向けにリリースされることになったザ•フォールの「White Lightening」なる12インチが、バンドの認知外の作品にして無許可で販売されることが判明したため。過去音源をパッケージや何やらを変えて販売……という手合いの海賊リリースらしく、「我々としては毎年、RSDは参加するのがマイナスなフォーマットになってきていると思います」とした上で、メッセージの最後には「これはRSDの精神に則ったものではない/違法の詐欺行為です」とピシャリ。

上記にリンクを貼ったThe Quietusの記事によれば、イギリスにおける今年のRSD向けの限定リリースのタイトルは643作品。2011年時の277タイトルから、倍以上のアイテムがこの1日で全英各地のショップに出回ることになる。RSDは組織に加盟しないとお店/レコード会社は公式参加できない仕組みらしく(もっとも、この日にかこつけて「加盟店」じゃなくても街に出て来た音楽好きを狙ってセールだのイベントを仕掛けるショップはありますが)、リリースについても「RSDアイテム」の承認を受けるには事前申請が必要。しかし、ザ•フォールのような「俺達は聞いてないぞ〜」な妖しいケースも紛れ込んでいるのは、アーティストにとっても、RSDにとっても、そして何よりファンにとっても悲しい話じゃないだろうか。

また、先述の記事を読んで「あー、やっぱりね」と感じたのは、基本的にRSD向け作品は「買い取り商品」であり、返品が効かないというインフォだった。数年前にコーチェラ•フェスティヴァル――RSDと開催期が被ってます――に行った際、ついでに寄ったアミーバ•レコーズで「過去のRSD売れ残り」アイテムをごそっと見かけてびっくりしたことがあるんだけど(いや、イギリスではお目にかからなかったシングルだったんで大喜びで買いましたが)、こうやってデッド•ストックになっていくRSDアイテムもあるのだなぁ……と。

アミーバみたいにカリスマのある有名ブランドで、巨大なショップ面積を誇るお店なら、こうしたストックを並べ続けて、いつか自分のようなマニアがひょっこり現れて買い上げるのを待つことも可能だろう。しかし、たとえば地方でかつかつ生き延びているようなショップにとって、返品の効かないアイテムをうっかり大量注文してしまって売り損ねたら、在庫管理だけでも負担になりそう。もちろん、そうしたお店は自分達の客筋を把握しているはずなので、何が売れ筋かは知っているのだろう。それでも、「何が売れるか?」を見極めるのはギャンブルみたいなものだし、これまたお店にとっては「痛し痒し」なリスクのひとつに映る。

ちなみにポール•ウェラーからの声明を受けて、RSD側もコメントを残してます。その概要は:「自作がeBayで法外な値段で取引されることになったポール•ウェラーの苛立ちは我々も共有しています」とした上で、転売防止策の結果――購入者の行動をコントロールはできない、と同じ文面で認めているので、実際にどういう対策が敷かれているのかは不明ですが――非公式なRSDアイテム転売に対する抗議は去年よりも減ったこと、また、一部のショップがオークション•サイト転売に荷担しているのでは?という疑惑についても、そういった事例があった場合ショップは今後のイベントへの参加禁止処分になります……としている。

<余談ですが:このRSDからの回答を書いたのは、もしかしてThe Quietusの記事でもスポークスパーソンとしてインタヴューを受けている「イギリスにおけるRSDコーディネイター」スペンサー•ヒックマンかな?? 知り合いってわけじゃないけど、実はこの人にはいい印象がない。彼は以前ラフ•トレード•イースト店のマネージャーをやっていて、何度かレジ接客を受けたことがある。しかし毎回スタッフと無駄話に興じていて対応が遅く、自分内の評価は「他の店員がカウンターに回るまで待って、なるべく回避したいアホ店員」。彼には「ラフトレ•イースト購入特典付き」と謳った新作を発売当日に買ったのに特典を入れ忘れられたこともあった。あと、DVD付きアナログを買ったところ①既にアナログのシュリンク•ラップは破られていて②封入されてるはずのDVDが欠如。問い合わせたところ「1枚しか入荷しなかった作品」とのことで、仕方なくレシート持参で返品しに行ったところ彼が出て来て「見つかったから」と、どこからともなく袋が開いたまま&指紋もついたDVDを渡された(「これ、店員が見たんとちゃうか?」との疑念が浮かんだのは言うまでもない)。しかし一番ムカつかされたのは、ラフトレ•イーストでのレディオヘッドの無料インストア•ライヴ時。このイベントは言うまでもなく大きな話題になり、先着順配布のリスト•バンドを求めて早朝から超•長蛇の行列が生まれた。とはいえお店のスタッフから「これ」といった指示も出ないし、午後になってもファンは烏合の衆〜何がどうなってるのか一向に分からないまま放ったらかし、時間つぶしで彼らの食べたファストフードのゴミ、ジュース/ビールの空き缶が路肩に溜まる一方。「これだけの数のファンがすべて店内に入れるわけがないんだから、整理券を発行するとか、なんとかしてくんないかなぁ」とイライラしていた時、このスペンサー「店長」が、我々の長い行列を前にしてテレビ•ニュースのインタヴューを受けているのを目撃。曲がりなりにも店長なら、宣伝用のメディア•パフォーマンスよりも集まった群衆管理やファンのケアが第一じゃないのか?と感じずにいられなかったわけです(♨)。もっとも、ラフトレのお店スタッフは基本的に気持ちのいいナイスな人達が多いので、逆に彼のマイナス面が「異例」として記憶に焼き付いたんでしょうな……彼がラフトレ•イーストを去ったと知った時は自分的には「いい厄介払いじゃ」とせいせいしたもんですが、そんな人間の名前をRSD絡みで再び目にしたのは、ちょっと微妙>

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こうしたネガティヴな面を指摘するのは、シニシズムが骨にまでしみついているイギリス人の生来の癖もあるのかなぁ、とは思う。たとえばBillboardのこちらのレポートによれば、今年のRSDの米売り上げは取材に応じた加盟ショップにとっても「過去最高」レベルが多かったそうで、その神通力は証明されたことになる。イギリスのショップもほくほく潤ったようだし、ポジティヴな効果の方が圧倒的に高いのは事実。そこに水を差すような文句を述べる声は、あくまでマイノリティだろう。

しかし、最近の若い音楽好きの中には、たとえアナログ盤やカセットを買っても「聴かずに眺める/飾っておく(実際に聴くのはデジタル)」という人々がいるそうで、レコードには近年、ファッション•アクセサリーとしての価値が付与されてもいる(実際、イギリスのアーバン•アウトフィッターの店舗の一部にはアナログ販売コーナーがあるくらいだし)。こういう「商品」への熱気に乗って盛り上がるのは、昔からコンシューマリズムの権化:アメリカの得意技だ。

もちろんアメリカで今、わざわざヴァイナルを買っている人達すべてが「おしゃれ」としてレコードを買っているとまで言うつもりはないっすよ。「アナログの音質が好きだから」等々、こだわりの音楽ファンだって山ほどいるだろう(っていうか、そっちが大半だろう)。が、ブームが大きくなればなるほど「じゃあ、俺もいっちょ部屋の壁にヴェルヴェット•アンダーグラウンドの『バナナ』と、ジョイ•ディヴィジョンのピーター•サヴィル•ジャケでも飾ろうかな〜」なんてお気楽な連中も増えて来るわけで。

対するイギリスには、たとえシニカルな見方と映っても、結局のところは消費主義が「買い手を搾取するもの」であるという懐疑的なスタンスが根強い。ずいぶん様変わりしたとはいえ、「消費」、「ショッピング」がホビーであり、文化であり、ゲームですらあるアメリカに較べると、イギリスは(いい意味で)保守的ということ。また、レコード――突き詰めればプラスティックの板と紙切れに過ぎないけども――がファッション•アイテム化することに対して、まだまだセンチメンタル&ロマンチックな「抵抗」を感じる人達も多いのだろう(更に付け加えれば、ポールもザ•フォールもパンク上がりのアーティストであり、世代的にインディ•レコードに対する情熱値が高いのもポイントだと思う)。

ともあれ。既に来年•再来年の開催日もアナウンスされていて、RSDの勢い&規模は今後も増していくはず。その成功は音楽ファンとしては嬉しい話だけど、一方で成果や影響が大きいゆえにRSDは思わぬ副作用の波紋も生み始めている――ある存在がビッグになればなるほど、批判や問題点も浮上してくるのは世の常だ。サクセスの追い風がある限り、そうした批判の声はあまり大きく響かない。しかし建設的な批判や疑問を神妙に受け止めることなく、ただ「イケイケ」で前進を続ければ、「むしろRSDをボイコットするのがかっこいい/ヒップだ」なんて浅薄でスノッブなアンタイ風潮が生まれる可能性だってあるだろう。まかり間違っても、そんなことにだけはなりませんように……。

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Mariko Sakamoto について

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Record Store Day 2014: aftermath への2件のフィードバック

  1. maki より:

    レコードストアデイねー。3か月に1回位やってると思ったけど、1年に1回が正解?俺も相当な音楽ファンだと思いますが、その程度の認識ですよ。日本では全く盛り上がってないんじゃないの。(一部では盛り上がってたりして)かくいう私もRSD限定商品を初めて買いましたよ。といってもunionのオンラインでですが。
    alexander tuckerとhollis brownを注文したんですが、限定500枚とのことで果たして無事に在庫確保できたのでしょうか?まあどういう形であれアナログ盤が盛り上がるのは良いことです。最近の新譜はほとんどアナログ盤も出るしね。しかしアルバム1枚の収録時間の問題は何とかならないかな、アーティストもアナログ盤を基準に考えてほしい。あの中途半端な2枚組をどう捉えていいのやら。シングルアルバムなのかダブルアルバムなのか?こういう部分まで昔に戻して欲しいというのは贅沢な望みでしょうかという事を考える今日この頃。

    • Mariko Sakamoto より:

      お久しぶり!&コメントありがとう。一応公式なRecord Store Dayは年1回。でも、「1回だとリリースが集中するから、2回に分ければ?」なんて
      案を出すファンもいるようです。日本ではまだ微妙みたいですね。ターンテーブルを処分しちゃったって人もいるだろうし、そう簡単にアナログに
      回帰するわけにもいかないんでしょう。こっちでも、RSDの1週間後にショップのオンラインにRSD限定商品(の売れ残ったもの)がリストアップされ始めてます。

      収録時間に関しては、やっぱいまだに一番売れるフィジカル•メディアはなんだかんだいってCDだからそれが基準になるみたい。それにまあ、
      1曲単位で買えるようになったから、10曲以内の収録数だと「アルバムで買うお得感」を損ねられた感覚を抱く人もいるでしょうね。
      別に、詰め物の駄曲を4、5曲入れたからって「アルバム」として良くなるわけでは決してないのに。

      なんでアナログだと収録曲数が減ってるとか、ご指摘のように1面に2、3曲しか入ってない、あるいはD面が空白、みたいな半端な2枚組になるケースも。
      音質がどうのとか、ミゾの違いが云々のテクニカルな言い分もあるんでしょうが、自分もあれは苦手です。ってのも、中には1枚で収まるのに2枚組に拡大して、
      同じ作品なのにフォーマットを変えることでプライスを最大限に引き上げようって意図がミエミエのリリースもあるし。なんで、アナログ人気が
      再燃するのは嬉しいんですけど、一方でアナログ•ファンはレーベルの餌食になってるなぁ、という思いもたまに感じます。
      ともあれお元気で。Alexander Tuckerならきっと大丈夫、確保できてることでしょう。

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