Beat of My Own Drum: 49.The Left Banke

60〜70年代ロック/ポップに好きなアクトは多いが、その中でも軽度のオブセッションに近いパーソナルな愛情を感じるバンドや作品というのがある。たとえばビッグ•スター、ラヴ、ソフト•マシーン、エミット•ローズ、ゾンビーズ、スラップ•ハッピー、ジ•オンリー•ワンズといった面々は、たぶんそんなに有名ではないにせよ、いまだに自分のリスニングの基盤になっている。まあ、たまたま感受性の強い若い時期にそれらの音楽に出会ったことで、強烈な「刷り込み」として残っているだけなのかもしれないが。

そんな偏愛バンドのひとつであるザ•レフト•バンクのオリジナル•メンバーだっだマイケル•ブラウンが、先頃亡くなったという報に触れた。合掌。セイント•エチエンヌでおなじみのポップ博士:ボブ•スタンリーがThe Guardianに素敵な追悼エッセイを寄せていますので、興味のある方はどうぞ。

この記事を読んで、改めて彼の若さに驚かされた。ハープシコードやストリングスを用いた印象的なサウンドで「バロック•ポップ」と称されたレフト•バンク。「バロック味」と言えばビートルズやビーチ•ボーイズ、プロコル•ハルムも得意技だけど、デビュー曲&代表曲のひとつ「Walk Away Renee」がリリースされた1966年の時点で、共作者の彼はなんと16歳。早熟な天才ソングライターというフレーズが似合う人だろう。

<画質&音質は良くないですが、これで初めて「動くレフト•バンク」を観て、大いに感動させられたクリップ。歌詞もめちゃ泣けます>

セカンド•シングル「Pretty Ballerina」のヒットに続きファースト•アルバムが登場したものの、ほどなくしてマイケル•ブラウンは脱退してしまう。彼の最後の参加曲になったこのトラックは、ファースト期レフト•バンクの集大成と言えるかも。

<ドラマ性とメランコリックなメロディが抜群!>

筆者にとってのレフト•バンク入門は、再発の名門ライノからリリースされた編集盤を通じてだった。後に2枚のオリジナル•アルバム(『Walk Away Renee/Pretty ballerina』、『The Left Banke Too』)も正規CD再発されたものの、90年代当時はあのコンピがもっともアクセスしやすかった記憶がある。

しかし69年までの音源を1枚にコンプリートしたあの作品を最初に聴いて良かったなと感じるのは、ヒットした1枚目だけではなくセカンド収録曲も質が高いことに気づかされた点。マイケル•ブラウンがらみのポストで触れるのはややお門違いかもしれないけど、彼がバンドを去った後に生み出されたデリケートな美しさでいっぱいの楽曲もあげておきます。

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Mariko Sakamoto について

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Beat of My Own Drum: 49.The Left Banke への4件のフィードバック

  1. 酒井 洋 より:

    坂本様 ご無沙汰です。
    レフト•バンクは初めて聴きました。いいですね。
    僕の音楽感に影響を与えたのはビートルズでした。
    当時デビュー15周年とかで盛り上がっていたのもあって、田舎でもレコードが並んでいました。
    レフト•バンクも聴いていたらファンになっていたでしょう。
    田舎なので…かな?

    • Mariko Sakamoto より:

      酒井 洋さま
      こんにちは、コメントありがとうございます。レフト•バンクもビートルズ〜ブリティッシュ•インヴェイジョンに影響された数多い米アクトのひとつになるでしょうが、クオリティの高いポップに達していると感心させられる「ジェム」だと思います。
      ライノのコンピが輸入盤で入ってきた頃、自分はたまたまガレージ/サイケにはまっていたので、それで聴いた気が……酒井さんはビートルズが大きかったみたいですね。私はヘソ曲がり(=そのせいで大事なことを見逃すバカとも言う)だったのか、若い頃はビートルズよりザ•バーズに夢中でした。そのザ•バーズも根っこをたどればビートルズに影響されていたわけで、「順番違うだろ!」って後になって自覚しました。でも、おかげでもう少し音楽リスニング経験を重ねたところでビートルズを聴くことになったので、そのすごさがちゃんと分かった気もしています。ともあれ、ブログ読んでいただきありがとうございます。

  2. ブログ更新楽しみにしております。
    今回のレフト・バンクはかなりツボでした。私は26歳ですが、ゾンビーズの”オデッセイアンドオラクルズ”が大好きで、キンクスやプリティシングスなども良く聴きました(同じくビートルズはあまり笑)。
    最近ではラモーンズのカバー原曲を集めたアルバムがブリティッシュビートほか60~70年代の曲が入っていて良かったです。

    • Mariko Sakamoto より:

      edamamedonさま
      こんにちは、コメントありがとうございます。レフト•バンクの音楽には、どこか日本人リスナーの琴線に触れるところがあるのかな? 
      「オデッセイ&オラクル」は不朽の名作のひとつですよね。個人的にはゾンビーズのヴォーカルのコリン•ブランストーンのソロ•アルバム「One Year」もおすすめです。〝Caroline Goodbye〟なんかは、レフト•バンクのメランコリックなメロディにグッと来る方にはヒットするはず(たぶん)。思い浮かべただけで泣けてきてしまう、自分にとってはそういうアルバムです。
      ラモーンズはこれまた最高なバンドのひとつですが、カヴァー原曲集アルバムが存在するのですね、知らなかった! ポップの古典からガレージ•パンクまで多彩なセレクションになっていると思いますが、きっと、60〜70年代当時のアメリカの若いリスナー達のリアリティがどこかしら反映されたものでしょう。ともあれ、コメントありがとうございます。

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