Beat of My Own Drum: 67.In Search of…Exquisite Pop

なにやら日常がバタついていてブログも思い切り放ったらかし!になっておりますが:ここしばらくひとり盛り上がりしていたのが、「非常に美しいポップ•ソング(exquisite pop)」の探究だったりします。ノスタルジーと言い換えてもらっても結構ですけど、仕事でたまたま80年代を振り返る機会があったこともあり、色々と聞き返していた次第。

というわけで今回はここしばらくのBOMODのノリに合わせ、80年代の楽曲でガツン!なものをいくつかご紹介。アルバムではなく曲単位でカジュアルに考えると、ほんと色々と発掘できますね……ちなみに以下にご紹介する楽曲の選択基準には、ピッチフォークが発表したこの好リストも影響しております。

今年の夏に発表されたリストだけに、今のピッチフォーカー達の感性にアピールするような目配せと、「(時間が長く経ってこそ可能な)改訂」の意志が強く作用しているリストだなぁーとは思います。特に女性アーティスト/ヒップホップ/ハウス/ダンス•ポップに傾けられた重点は、ひと昔前のオルタナ〜インディ系メディアだったら考えられないくらいに大きいリストだろう。が、セレクトされた200曲のうち特に下位=50位以下〜200位の中には隠れ名曲や面白い楽曲がたくさんひしめいていて、なかなか本音を出さないのでいまひとつ好きになれないピッチフォークという大メディアの、しかしライター単位の個人的なパッションやエモーショナルな本音が垣間見えるようで珍しくも面白かった、という次第。

しかしこうしたリストに対するプチ不満もまた存在する……ってことで、今回は同リストから漏れていた、しかし自分にとってはマーヴェラス!としか言い様のないエイティーズ曲をいくつかコピぺしていこうと思います。

80年代のロキシー•ミュージックと言えばやはり『「Avalon」が名作』という説に落ち着くんだろう&ラスト•アルバムにして最高峰っていう考え方に異論はない。が、昔からなぜか自分は「Fresh + Blood」の方が好きだったりする。その理由として思いつくのは、同作が最初に聴いたロキシーのアルバムだったから……という単純な「刷り込み」効果。とはいえこの、ロキシー楽曲の中でもマイ•トップ5に入るこの名曲の存在も大きいだろう。これだけでご飯三杯は軽くイケるディスコ•グルーヴと痺れるベース•ライン、聴くたびノックアウトされます。

これまた名曲が掃いて捨てるほどあるボウイですが、この曲のドゥーミィな雰囲気は唯一無二。子供の頃は1曲目「It’s No Game」のおどろおどろしい日本語ナレーション(「シルエットと影が/革命を見ている〜〜」のあれね)が怖くてなかなか聴けなかった「Scary Monsters」だけど、今はボウイ+トニー•ヴィスコンティのアルバムの中でもベストな1枚だと思っている。

ノーザン•ソウルの人気曲(オリジナルはグロリア•ジョーンズ)をミニマルなシンセ•ポップに再解釈した名曲。音質がいまいちクリアじゃないのが難なクリップではありますが、初期ホラーズのメンバーと見まごうマーク•アーモンドの可愛さが炸裂しているので外せません。

ポップのあだ花的に語られがちなアダム•アンド•ジ•アンツだけど、実はダーク•パンクなファースト•アルバムも良かったりするんですよね〜。と言いつつ、やはりサード収録のこの曲は「Prince Charming」と並んで抜群にキャッチー。歌詞も含めてちゃらんぽらんで勢いだけ……みたいな曲にも関わらず、アダム•アントが不遜なまでの確信で成り立たせているのがなんとも素敵だなあ、と。にしてもかつてのポップ•スターのアクの強さとカリスマというのは、今なかなか見当たりませんな。

アダム•アントのこのビデオを観ると、必ず観たくなってしまうこちらも。ジョン•クリースのキャラの中では比較的地味かもしれませんが、妙に好きな義賊:デニス•ムーアのクリップ。「ルピナスゥ??」→爆笑。

カルトなカリスマと言えば、スコットランドはダンディーから現れたジ•アソシエイツも忘れられません。彼らの代表作である「Sulk」収録のこのヒット曲、くすんだ空をユニコーンの駈ける虹空に塗り替えてしまうビリー•マッケンジーのヴォーカル錬金術に吸い込まれます。スポットライトを存分に謳歌しつつ歌い上げるビリーのチャームと、背後でまったく冗談なバンジョー(=トップ•オブ•ザ•ポップスは口パクで有名)を涼しい顔で弾き続けるアラン•ランキンのアイロニックなスタンスもご機嫌です。

デュラン•デュランにはどうにも「有名な人たちだから学習しておこう」以上の興味が抱けないんだけど、この曲を聴いた時は驚いた。めちゃ良い曲書いてたんじゃん! いまだに苦手なサイモン•ル•ボンのマッチョなナルシシズムの塊のような「勘違いした」歌声が、この曲では非常に抑制されているのがポイントが高い。

上述したピッチフォークのリストではティアーズ•フォー•フィアーズのアメリカにおけるブレイク作=「Songs From The Big Chair」から2曲ピックアップされていたけど、ファースト「The Hurting」も素晴らしいのでこの機会に。プロダクションやアレンジに注ぎこまれた知性と感性はアルバム1曲目=「The Hurting」からして圧巻なんだけど、ポップ•ソングという意味ではやはりこのトラックでしょうか。

最後は、ヒット•チャートとは無縁だった「隠れ名曲」を(こういうのが混じってないと、音楽ライターのブログとしては失格ですよね:タハハ〜!)。コズミック•アフロ好きにはたまらないこのトラックは、ドイツ発のプロジェクト=The Unknown Casesが1983年に発表したシングル。後期トラフィックを経てCANに参加していたガーナ人パーカッショニスト:アンソニー•〝リーボップ〟クワク•バーがヴォーカルでも貢献していて、めちゃ踊れます。少し前に遊びに行ったパーティではトーキング•ヘッズの「I Zimbra」(リミックス)で大いに場が盛り上がってとても楽しかったけど、このトラックもDJハーヴェイのお気に入りらしいです。ナイス!

つうわけで、ついでにその「I Zimbra」のリミックス。手足が動き出さずにいられましぇん↓

もうひとつおまけに、リーボップ•クワク•バー&ギー•ロスコのプレイが冴えるCANのアルバム「Saw Delight」より、このトラック↓

とどめはこちら:ファントムバンドとの共演。ドラムはヤキ•リーベツァイト。やばいです↓

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Mariko Sakamoto について

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