Beat of My Own Drum: 79.Moondog

今日の音楽は、「6番街のヴァイキング」なる異名をとったストリート詩人/音楽家/作曲家/発明家であるムーンドッグのこのトラックです。

<♪人権の話はもうたくさん/セイウチの権利はどうだ?/カタツムリは?/アザラシは?/ウナギの権利は?…という、ユーモアと真面目の入り交じった飄々たる歌詞が抜群。どこかカンタベリー•ロックっぽいのも興味深い>

北欧神話にかぶれていた彼は、ヴァイキングのヘルメットにマント姿で日々ニューヨークのとある街角に佇んでいたのだそう。恐らくその界隈の住人にはおなじみの「ストリート人(変人)」として映ったんでしょうね。たまたま少し前にハーマン•メルヴィルの不思議なカフカ的掌編「Bartleby」を読んだところで、何もかも放棄し壁を見つめ続けるミステリアスな主人公:バートルビーのイメージもムーンドッグを連想するきっかけになったかもしれない。

とはいえムーンドッグは無為の人ではなく、人に知られることなくクラシックやジャズをブレンドした優れたコンポジションをいくつも書いていたアウトサイダー•アーティスト。とりわけ環境音を取り入れたスタイルは、フィリップ•グラスらのニューヨーク前衛派/ミニマリストたちにも大きな影響を与えたとか。様々なコンピや再発が出回っていますので、興味を抱いた方はぜひこのユニークなアーティストのコスモスに足を踏み入れてみてください。

ちなみに、彼に関するドキュメンタリー映画も割と最近制作されたところ。以下に、その予告編を。

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Mariko Sakamoto について

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