Beat of My Own Drum: 90.Film&Music

漠然としたタイトルですが:BOMODの前回でコーエン兄弟VSボブ•ディランについて触れたところ、それで芋づる式に思い出したので既存のポップ•ミュージックの使い方が印象的で痺れるシークエンスを以下に。

まずは定番中の定番ですが、やっぱりこれは外せません:スコシージの「Mean Streets」より。

<ちなみにスコシージは楽曲の使用許可を取らずに本作を公開したため、フィル•スペクターは当時激怒したとか。しかし映画の存在をフィルに知らせた通報者であるジョン•レノン(ロンドンでのレコーディング中にフィルに「あんたの曲がパクられてるよ!」とチクったらしい)が「相手は若僧なんだから大目に見てやれよ」となだめた結果、フィルが「上映差し止め」のクレームをつけるまでには及ばなかったそう。この作品のヒットをきっかけにスコシージ/デニーロ/ハーヴェイ•カイテルのキャリアも軌道に乗るので、フィルが折れてくれてめでたし、めでたしというところでしょうか〜>

お次はデイヴィッド•フィンチャー。彼の作品の中で、自分としては1、2位を争う作品と思っている「 Zodiac」のオープニング。ちなみにかなりショッキングな映像なので、心臓の弱い方は再生しない方が無難かもしれません。

<ちょうど、ちょっと前に当ブログにコメントしてくれたmakiさんともドノヴァンの話が出たタイミングでしたね。この映画を観て以来、この旋律は自分にとって禍々しい「恐れ」と直結するようになってしまいました。ミッキー•モストがプロデュースしただけに、バックの演奏には彼のセッション•チームの一員でもあったジミー•ペイジとジョン•ボーナムが参加…という「ツェッペリンの種子がこの曲で蒔かれた」なる素敵過ぎる/出来過ぎな説もある(ジミーの公式ページの「セッション仕事」欄には掲載されている)ものの、異説もあるので真相は紫煙に包まれたまま、というところでしょうか>

ちなみに、上記映像でドノヴァンに切り替わる前のAOR調にナイスな曲はスリー•ドッグ•ナイトの「Easy To Be Hard」。以下のクリップはテレビ出演時のものらしいですが、クリップ冒頭のシークエンス=「Make Love Not War」のメッセージが袋だたきに遭う、という象徴的な場面が無骨ながらすごいので、おまけに。

<バンドの皆さん、廃車に囲まれて歌ってます。そんな、無茶な……>

お次はキンクス二連発。彼らの「Lola Versus Powerman and The Moneygoround,Pt1」曲を見事に使ったウェス•アンダーソンの「The Darjeeling Limited」の、まずは冒頭のシークエンス。

<動きの多い駅のモブ•シーン、列車を追って走る(走らされる?)ビル•マレー、それを追い抜くエイドリアン•ブロディと、実に美しい横の動きの連続デザインですねー>

ウェス•アンダーソンの音楽の使い方の巧みさは、もう周知の通りなのであれこれ言うのは野暮でしょうか? なのであーだこーだ付け足しませんが、この映画で音楽とのシンクロに一番ガツンときたのは、実は以下の場面でした。

<デイヴ•デイヴィスの熱唱が光ります。スローモーションってのはどうもあざといけれども、場面の情感にはマッチしているので許せると思う>

こうして並べたところで、どれも60〜70年代の音楽ですね。これは自分の個人的な音楽の趣味趣向もあるかもしれないですが、場面に即した(例:登場人物がクラブに行くと誰かが歌っていた、あるいはBGMで流れていた、は除く)特定の時代背景やニュアンスを伝えられる、あるいはその映画のモードを一発で決められるくらい「人口に膾炙した味」があるのは、ここらへんの時期の音楽がもっとも無難なのかも。とはいえ、70年代後期〜80年代以降の音楽の使い方で「ニクい!」と思わせるものも増えているので、いつかまた、そこらへんがまとまったら「続編」をポストします〜。

というわけで、今回のエンディングは(またも)ウェス•アンダーソンで、「Fantastic Mr.Fox」での使い方が抜群だったボビー•フューラー•フォーの「Let Her Dance」を使ったクリップを。この曲はもう、鳴り始めたら踊るしかないグルーヴィさがご機嫌ですよね♥

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Mariko Sakamoto について

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