Beat of My Own Drum: 95.The Byrds

ちょっとした整理整頓をやっている今日このごろです。中年になるとやっぱりこう、脂肪やたるみといった身体的な累積はもちろんのこと、物質やメンタル面でも「様々な堆積」が生まれ/生じてしまう。記憶への固執というのも、そこには多く含まれていると思う。

ところが:歳をとることの良さのひとつとして気づいたのは(っていうか、そうやって自分の老いを納得させてるだけかもしれません)、「忘れたくない」としがみついていた特別な何かというのは、ザブザブ洗っても、土砂に埋もれて角が多少削られても、ちゃんと残っているものだ……と気づかされる点。ちょっと大袈裟に響くかもしれないけど、自分の血肉になっていれば忘れないんだな〜、と。

というわけでちょっと安心して、そうしたメモリーのもろもろを少しずつ解除し、空いた隙間に新たな理解や知識を埋め込んでいる次第。面白いもので、若い頃は「目に見えるもの」、すなわち好ましいと感じる様々な概念や美学を凝縮したプロダクト(たとえば香水とか。映画や音楽作品でもいい)を実際に手にし所有することでそれがひとつの自己表現になっているのだ……と思っていたもの。だけど、その背景にある概念を把握してしまえば――いくら表層やパッケージが変化しても関係ないんですよね。

そんなことを考えるきっかけになったのが、ザ•バーズ。整理整頓作業をやっている中で、20代の頃に買い、取り憑かれたように聴いたCD4枚組ボックスに行き当たり、これは処分すべきか否か?と、かなり悩んだのです。どっちの結論に至ったかはさておき、このボックスを当時の自分にとっては大枚をはたいて購入した甲斐があった!と思わせたトラックのひとつを(シングルとして発表されたので、オリジナル•アルバムには未収録)。

<何度聴いても色あせない曲です>

ザ•バーズはどの時期も愛すべき側面があるバンドなんだけど、ジーン•クラーク、デイヴィッド•クロスビー、グラム•パーソンズと、スタイル面での変化に伴いメンバーも変化し、途轍もないソングライターたちを一時的にではあれラインナップに組み込んでいた点はとてもユニークだと思う。フォーク•ロック然とした前期、カントリー〜ルーツ•ロックンロールに推移していく後期も好きだが、おそらくザ•バーズが「音楽集団」としては混沌としていた中期=「Younger Than Yesterday」と「The Notorious Byrd Brothers」の2作は、前掲のクロスビー作曲「Lady Friend」はもちろんのこと(「Triad」や「Everybody’s Been Burned」も必聴)、地味ちゃんなクリス•ヒルマンの貢献も冴えていて、やっぱり、もっとも好きな頃だったりします。

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Mariko Sakamoto について

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