Beat of My Own Drum: 107.Long John Baldry

インターネットのラビット•ホール、すなわちアリスが落っこちたウサギの穴っていうのは言い得て妙で:今回は、色んな意味でユニークな立ち位置にいるブルース系英シンガーのロング•ジョン•ボールドリーについて触れよう……と思って動画を探していたところ、いやはや〜、こんなお宝映像に突き当たって、しばし落下してしまいました。というわけで、1965年、ロンドン西部リッチモンドで開催された「The Fifth National Jazz and Blues Festival」での、おそらくフィナーレの一幕。

<エリック•バードン、スティーヴ•ウィンウッドに続いて3番目にマイクを握る、背を折り曲げるしかないのっぽさんがロング•ジョン•ボールドリーです。彼のバンド•メイトに当たるスティームパケット期のジュリー•ドリスコールも、モロにマリー•クワントな見た目で可愛い!ですが、同じくメイトであるロッド•スチュワートに向けられた女性客の悲鳴のスゴさは、この頃から彼のスター性を示唆していたかも>

カメラの動きはもちろん今に較べてぎこちないですが、好きなイギリス人シンガーがこんな風に一堂に会してジャムっていたのか〜と思うと、なんか不思議に泣けますね。いや、今もこういうゲスト参加やお友達の飛び入りはフェスの場ではあるんだろうけど、ジャンル(R&B、ソウル、ブルース)やスタンダード曲で繫がりやすかったこの時代には、音楽にもまだ「共通言語」みたいなものがあったのかも?と。

ヒップホップではまだその伝統気風は残っていると思うけど、こんな風にオーガニックに歴史的な瞬間って、今の分断/細分されたブリティッシュ•ロックからは生まれなくなっているんじゃないでしょうか。この映像も、最後のクレジットを観ていたら、総合プロデューサーにブライアン•エプスタインの名が出て来てびっくり。ビートルズがもちろん本業なんですけど、こういう風にシーン全体の連携や盛り上げに一役買っていたのかもしれません。

というわけで、この映像から芋づる式に思い当たった楽曲を色々と。まずは、エリック•バードン&ジ•アニマルズ。

<名曲の多いアニマルズですが、ここでは敢えて、メロディは美しくも兵士ネタというサイケ色も含む奇妙なギャップが印象に残るトラックを。エリック•バードンは素晴らしいシンガーなんだけど、どうしてもスタイルや影響、時代からヴァン•モリソンが思い浮かんでしまい、「やっぱヴァンだよね」と感じてしまってあんまりちゃんと評価していないかも。ごめん>

<スティーヴ•ウィンウッドの神童&美丈夫ぶりを堪能ください!ということで、スペンサー•デイヴィス•グループのイキのいいこの曲。しかし、クリップが撮影されたのはどこかのショッピング•モールなんでしょうか、エスカレーターとかの存在がアメリカっぽいぞ。しかし、本当に良い声だね〜>

<ジュリー•ドリスコール、ブライアン•オーガー&ザ•トリニティの1969年の名作「Streetnoise」より。ディランやドノヴァンのカヴァーも最高で再解釈は上手い人たちだけど、この曲=リッチー•ヘイヴンスがオリジナル=も、また痺れます>

<ロッドの初期名作から、バッキング•ヴォーカルでロング•ジョン•ボールドリーが参加している、とされるタイトル曲。ロッドは、エルトンと共にの地にロング•ジョン•ボールドリーのアルバムのプロデュースも担当しました。ちなみに:これはブラック•クロウズの曲ではないですので、勘違いしないように>

<というわけで、シメは本稿の主人公のはず……だった、ロング•ジョン•ボールドリーの、この恐らくもっともよく知られているであろう曲(1971年発表のアルバムより)。と言ってもオリジナルは彼ではなくて、アメリカ生まれのシンガー•ソングライターであるロン•デイヴィスが元ネタ。この曲が人口に膾炙するのにはボウイのヴァージョンを待ったわけですが、タイミングやボウイの音楽的背景を考えてもLJBのカヴァーが影響大きいのか?と思いきや、案外とロン•デイヴィスのヴァージョンに近い解釈な気がするのは、なんとも面白いです>

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Mariko Sakamoto について

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