Beat of My Own Drum: 124.Sunnyday Service

イギリスはまあ、年が明けると本格的に寒くなるのが普通なんですが、今年の2〜3月は寒暖のギャップがひどかったな〜、という印象。ああ、やっと気温がマイルドになってきたわい…と安心していたら、急にシベリア方面から寒気団が襲ってきたり(笑)。

驚いたことに、今年はものすごく久しぶりに(小中学生時代以来?)しもやけにかかったりもしました。なんで一時的に、手でやる作業が何かときつかった。何本か指の関節の皮膚が割れてしまったんで、さっと手を伸ばして何か掴むとか、ペンを握るとか、日常的な動作がやりにくくなるもんなんですね〜、あれは。指環のせいで血行の流れが悪いのも良くなかったのか、指がソーセージみたいに腫れて紫色になった時はマジびびりました。

しかしまあ、いきなり雪まで降った先週を終えて、しもやけも治って、確実に春は到来中。花粉もかすかに飛んでいるので全面ハッピーではないとはいえ、外に出かけたくなる日和も増えてきてます。こういう気分的に解放された状況だと、自然に頭に浮かんで来て口ずさむのは日本語の歌。それは自分が歌謡曲世代の人間だからなのかもしれませんが、音と言葉(一語一語)が密接につながっている日本型な音楽は、きっかけがあると芋づる式に全コーラス思い出すんですよね。「もうすぐはるですねえこいをしてみませんか」とか、「しゅわくのほりでーさまーびーち」とか。

そんなわけで、今日はこの時節に外を歩いていると浮かぶサニーデイの「恋におちたら」。ボ•ボーン、ボ•ボーン…のベースのイントロからギターのストローク、そして穏やかなヴァースからサビのエモいコーラスまで、絶妙です。

この曲をすぱっと思い浮かべたのは、『東京』のジャケットの桜のせいかもしれない。春のイメージに喚起された条件反射みたいなもんですね。桜を見ると、子供の頃に親がくれた鮮やかなコバルトブルーとピンクの千代紙とか、花札の桜を思い出すように。

でも、自分はずっと『愛と笑いの夜』派だったんで――あくまで「比較的に言えば」という意味で、『東京』も好きなんですが――「恋におちたら」とか「あじさい」を始めとする文学調な穏やかさも、やっとすんなり受け入れられるようになったのかも。

このバンドで本当に心からガツンときたのは「ここで逢いましょう」を聴いた時だったんで、『愛と笑い〜』に前後する時期(=『東京』、『サニーデイ•サービス』に至る3枚)は、もろもろひっくるめて好きです。「白い恋人」、「サマー•ソルジャー」他の名曲をこの時期連発していただけでもすごいけど。

こういうことを書いていると、「ノスタルジーやろ」と、つい自分突っ込みも出て来る。ごめんなさい、現在のサニーデイの音楽はちゃんとフォローしていませんし。回顧は不健康になる場合もあるので、なるべく回避しようとしています――が、今回はまあ、桜の花の美しさにちょっと酔わされた、ということで。暑さにまかせふたりは旅に出た――という感じで、少しだけ酔って、ちょっとだけバカになってみることで、気恥ずかしい愛情表明をしても許される、それくらいいい音楽でしょう、これは。

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Mariko Sakamoto について

Hi.My name is Mariko.Welcome to my blog,thanks for reading.坂本麻里子と言います。ブログを読んでくれてありがとう。
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Beat of My Own Drum: 124.Sunnyday Service への2件のフィードバック

  1. フジキ より:

    坂本様
    ブログ、いつも楽しみしています。
    サニーデイ・サービスは大好きなバンドで、アルバム毎に表情が違いますが、「東京」は季節との兼ね合いもあってやっぱりこの季節に無性に聴きたくなります。
    ブログにちらりと出てきた、坂本さんとルースターズの出会いや好きなアルバムも知りたいです。

    • Mariko Sakamoto より:

      フジキさま コメントありがとうございます。サニーデイは季節感のある音楽という気がしますよね。別にそれがなくても良い音楽は良い音楽だと思いますが、季節感があると聴く人間の心に刻まれる度合いにまた違う層が伴うかもしれません。
      ルースターズは、大学時代に友だちが「Case of Insanity」を聴かせてくれたのがきっかけです。その人は憧れの女の子だったので、あの曲を「大好きな曲」として聴かせてもらった時は軽いショックでした。たぶんその時点ではバンドは解散していたと思います。アルバムだと「DIS」から「PHY」にかけてあたりが好きですが、初期のR&Bロックンロールも、花田さんヴォーカルの頃も、それぞれにジャンルやスタイルをしっかり自分たちの味にしていて好きです。長々と失礼しました:お元気で。

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