Beat of My Own Drum: 103.Peter Ivers


スリーフォード•モッズのニュー•アルバムを聴きながら、しかしエド•シーランの新作も同じタイミングで出ているのね、と気づいた。

ってことはイギリスの大半はシーラン新作買いに走るんだろうな……と思うと、その両極ぶりに軽く目眩。2枚のアルバム•チャートの結果の差異が興味深いっす。アナログ盤チャートではモッズの方が上位かも??

シーラン新作のタイトルが「Divide(割り算:÷)」というのは、もちろんこれまでの数学記号シリーズ題名の繫がりとはいえ、スリーフォードが数年前に冠した「Divide and Exit」を思わせるのも、妙な符合という気がする(=こじつけ)。

そんなことを考えたのは、先だってもお知らせしたele-kingさんでのスリーフォード•モッズ取材の余波かもしれない。んなわけであちらのウェブサイトを覗いてみたところ、ガーン、こんな記事が。モダーン•ミュージック他で知られる生悦住英夫さんが亡くなったそうです

近所に住んでいた頃にぽつぽつ、そしておそるおそる足を運んだ程度なので、間違っても「なじみ客」レベルでもなんでもない。

が、自分のまったく/ほとんど知らない世界があの店内全体にぐわ〜んと広がっているのを感じて、それに対して「あー、分からん作品ばっか。だったら無視すればいいし、もうここは来なくていい」ではなく、逆に「もうちょっとがんばれば、自分にもこの店内をナビゲートできるかも?」という、向上心というか、潜在的なプライドに蹴りを入れられるというか、希望が湧いたんですよね。そういう経験は、珍しい。

そんなわけで、今日は冥福への祈りもこめて:モダーンと自分の繫がりの中でももっとも大きかったピーター•アイヴァースの音源を。この人の楽曲でいちばん有名なのは、もちろんリンチ「Eraserhead」の〝In Heaven〟(ピクシーズのキムもカヴァー)なわけですが、バンド名義、ソロ、コミュニオン…と色々ある中でも、実質のセカンド•ソロ「Terminal Love」から。「末期の愛」っていうタイトルといい、リチャード•ヘルのPlease kill meどころではない=胸に矢の立った聖セバスチャン殉教画めいたジャケ写といい、素晴らしい。

ピーター•アイヴァース作品が、「名盤探検隊」の一環で再発された日本っていいよね……と思いつつ、ピーター作品を聴いていると思い浮かぶ、自分にとっての「は虫類系」シンガーの楽曲も、このついでに。自分にとってのリザード•キングといえばこの人ですね:ルイス•フューレイ。↓

<この人のねちっこさというか、いやらしさというのは、「70年代」としか言い様がない>

リザードに含めてしまうのはちょっと申し訳ないですが、テレヴィジョンの(かつては)美麗ギタリストだったリチャード•ロイドもこのカテゴリーなんですよ。↓

<この曲の歌詞は、つい泣かされるもののひとつです>

ついでにもうひとり、エリオット•マーフィーにも来ていただきましょう。↓

<彼なりのアメリカ讃歌。ルースターズで花田さんがカヴァーした「Drive All Night」も同作収録です。にしてもこのアルバム•ジャケットのルックスは、自分にとって真似したくても真似できない、「永遠の憧れロック•ファッション」のひとつでもあります>

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お知らせ:Sleaford Mods


今回は業務連絡です:ele-kingさんに、先だって通訳として取材協力させていただいたスリーフォード•モッズのインタヴューが掲載されてます。新作「English Tapas」でいよいよ日本にも正式上陸する「おやじパンクス」の正体が気になる方は、チェックくださいまし。

<アルバムからの先行公開曲〝B.H.S.〟。BHSはブリティッシュ•ホーム•ストアズという庶民向け百貨店チェーンでしたが、おととし倒産。うちの近所にも1軒あったけど、「閉店売りつくしセール」の光景はマジ寒いものでした>

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Beat of My Own Drum: 102.東京流れ者


嗚呼……というわけで、日本の知人づてで今知った:鈴木清順の訃報。いつか来るだろうなとは思っていたけど(ご高齢ですし)、自分の心に特別なインパクトを残してくれた存在の死は、やはり悲しいです。

そんなわけで、今回はスタイリッシュかつトンデモ過ぎて何度観ても飽きない&日本が誇る「和製ノワール」あるいは「日本ギャングスター」映画の定番=「東京流れ者」の予告編で。その系統作品ではエースのジョー主演な「殺しの烙印」も最高だけど、これはカラー映画のカラー設計の妙と、渡哲也の下手でも味のある歌がなんとも捨てがたいっす。合掌。

♪ 流れはてない 旅に出て……

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エリオット•スミス「Either/or」日本盤のお知らせ


当ブログでも先月のポストで触れたエリオット•スミスの名盤「Either/Or」アニヴァーサリーDX再発ですが、ディスクユニオンさんから
日本流通盤が登場するそうです。海外盤よりもちょっとだけ先行!

非常に楽しみな作品です&ファンの方はもちろん、これを機にエリオットの音楽に触れる方が増えてくれたら……と祈っています。以下に、リリース情報等の作品概要/PR文をコピペいたしますので、気になる方はぜひチェックください。

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エリオット・スミスの大名盤サード・アルバムが、ファン待望の未発表曲含む2枚組エクスパンデッド・エディションで登場!
日本先行発売!

DISK UNION MUSIC DISTRIBUTION
国内盤新譜案内(帯ライナー付国内仕様盤)
発売予定 3月8日(水)
アーティスト エリオット・スミス (ELLIOTT SMITH)
タイトル イーザー/オア エクスパンデッド・エディション (EITHER/OR:EXPANDED EDITION)
※対訳、インタビュー翻訳付き
※帯ライナー仕様盤 2CD
BARCODE 4988044905221
規格№ KRS620JP
LABEL DISKUNION
税抜販売価格 2,400円

“今もなおたくさんのファンから愛され、またファンを増やし続けている孤高のシンガーソングライター、エリオット・スミス。
彼が1997年に発表した3rdアルバムである本作の20周年を記念して、なんと未発表曲や当時のライヴ音源などを収録したボーナス・ディスク付きの2枚組で豪華にリイシュー!
目玉はなんといっても<DISC 2>のM-8「I Figured You Out」。本収録曲のバージョンは、メアリー・ルー・リードへ楽曲を提供するために作った際のデモ・ヴァージョン(1996年のメアリーの作品「Martian Saints EP」に収録されている)。

<DISC 2>のライヴ音源は、1997年にオリンピアで行われた「Yo Yo A Go Go Festival」での演奏によるもの。

本編にも「Speed Trials」や「Ballad of Big Nothing」、「Pictures of Me」、「Angeles」、「Say Yes」など人気曲が目白押し!

歌詞対訳、輸入盤のブックレットに掲載されている『Tape Op Magazine #4』のインタビュー(1996年)の翻訳が付きます!!”

TRACK LIST:
[DISC 1]
1. Speed Trials 2. Alameda 3. Ballad of Big Nothing 4. Between the Bars 5. Pictures of Me 6. No Name #5 7. Rose Parade 8. Punch and Judy 9. Angeles 10. Cupid’s Trick 11. 2:45 AM 12. Say Yes

[DISC 2]
1. My New Freedom (live) 2. Pictures of Me (live) 3. Angeles (live) 4. Some Song (live) 5. Rose Parade (live) 6. New Monkey (keys) 7. I Don’t Think I’m Ever Gonna Figure It Out 8. I Figured You Out 9. Bottle Up and Explode! (alternate version)

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Beat of My Own Drum: 101.John Martyn


未知の音楽との出会いを求めて……ということでここんとこよく聴いているデジタル/ネット•ラジオ局のNTS(いつもありがとう!)ですが、今日はこの曲にめぐりあいました。

80年代のジョン•マーティンはAOR過ぎでは?という印象で実はあまり聴いていなかったんだけど、目ウロコ。たしかに音やプロダクションはYacht Rockすれすれっつうか(笑)、時代を感じさせるものとはいえジョンのヴォーカルも含めてとて〜もセクシーな曲です。ジョン•マーティンの氷山の一角しか自分は知らないんだな、とつくづく思った次第。

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Beat of My Own Drum: 100.David Axelrod


またしても訃報ですが。名コンポーザー/アレンジャーとして愛されるデイヴィッド•アクセルロッドが83歳で亡くなったそうです。

やはり60年代作品が好きなので、今日はこのトラックを含むアルバム「Songs of Experience」を聴こうと思います。合掌。

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Swans documentary


現ラインナップでのツアー活動は今年で最後になりそう…なスワンズですが、その長い歴史を振り返る初の公認ドキュメンタリー映画「Where Does A Body End?」の制作が進行中。過去6年間バンドのツアー他に帯同し数々の映像を撮ってきたという監督さんが、バンドはもとより貴重な過去の映像やミュージシャンetcのインタヴューを盛り込んだ作品完成に向けてKickstarterで資金集めを行ってます。

こちらがそのウェブ•ページですが、予告編兼キャンペーン宣伝の映像がアップされていますのでぜひ。これ観るだけで、ものすごく楽しみになるはずです。

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