Beat of My Own Drum: 108.The Sugarcubes


なんだか色々あったところで、80年代中盤の音楽を振り返っているうちに、今日の行き着き先はここ=シュガーキューブス。彼らのワールド•ワイドなデビュー曲「Birthday」を無性に聴きたくなったので、どーぞ。

この時期から30年、ソロとしてのビョークの飛翔&躍進は現在に至るまですごいわけですが:自分の中では、最初に出会ったこの楽曲での「声」の半端ないインパクトと不思議なポップさ、ポケットに蜘蛛を隠した少女、のイメージがいまだに(たぶんもっとも)強い。

この曲をアップするなら、付随で紹介しておきたいのがこちら:ジーザス&メリー•チェインによるリミックス。

リミックスっていうか、サビのコーラス部でお風呂場ギターの音量がアップし、ジムが「イェー•イェー•イェー、イェーェェ……」とコーラスしているだけなんですが、基本的にやる気なしの元祖スラッカーことリード兄弟としては上出来かもしれません。ちなみにこのリミックスのタイトル「Chiristmas Eve」の由来は、ジーザス=キリストの誕生日(Birthday)に引っ掛けて、のものです。

そういえば、そのジーザス•アンド•メリー•チェインも久々の新作を出したばかりだけど、内容はどうなんだろう? まだ聴いてないので、なんとも言えない。 

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Beat of My Own Drum: 107.Long John Baldry


インターネットのラビット•ホール、すなわちアリスが落っこちたウサギの穴っていうのは言い得て妙で:今回は、色んな意味でユニークな立ち位置にいるブルース系英シンガーのロング•ジョン•ボールドリーについて触れよう……と思って動画を探していたところ、いやはや〜、こんなお宝映像に突き当たって、しばし落下してしまいました。というわけで、1965年、ロンドン西部リッチモンドで開催された「The Fifth National Jazz and Blues Festival」での、おそらくフィナーレの一幕。

<エリック•バードン、スティーヴ•ウィンウッドに続いて3番目にマイクを握る、背を折り曲げるしかないのっぽさんがロング•ジョン•ボールドリーです。彼のバンド•メイトに当たるスティームパケット期のジュリー•ドリスコールも、モロにマリー•クワントな見た目で可愛い!ですが、同じくメイトであるロッド•スチュワートに向けられた女性客の悲鳴のスゴさは、この頃から彼のスター性を示唆していたかも>

カメラの動きはもちろん今に較べてぎこちないですが、好きなイギリス人シンガーがこんな風に一堂に会してジャムっていたのか〜と思うと、なんか不思議に泣けますね。いや、今もこういうゲスト参加やお友達の飛び入りはフェスの場ではあるんだろうけど、ジャンル(R&B、ソウル、ブルース)やスタンダード曲で繫がりやすかったこの時代には、音楽にもまだ「共通言語」みたいなものがあったのかも?と。

ヒップホップではまだその伝統気風は残っていると思うけど、こんな風にオーガニックに歴史的な瞬間って、今の分断/細分されたブリティッシュ•ロックからは生まれなくなっているんじゃないでしょうか。この映像も、最後のクレジットを観ていたら、総合プロデューサーにブライアン•エプスタインの名が出て来てびっくり。ビートルズがもちろん本業なんですけど、こういう風にシーン全体の連携や盛り上げに一役買っていたのかもしれません。

というわけで、この映像から芋づる式に思い当たった楽曲を色々と。まずは、エリック•バードン&ジ•アニマルズ。

<名曲の多いアニマルズですが、ここでは敢えて、メロディは美しくも兵士ネタというサイケ色も含む奇妙なギャップが印象に残るトラックを。エリック•バードンは素晴らしいシンガーなんだけど、どうしてもスタイルや影響、時代からヴァン•モリソンが思い浮かんでしまい、「やっぱヴァンだよね」と感じてしまってあんまりちゃんと評価していないかも。ごめん>

<スティーヴ•ウィンウッドの神童&美丈夫ぶりを堪能ください!ということで、スペンサー•デイヴィス•グループのイキのいいこの曲。しかし、クリップが撮影されたのはどこかのショッピング•モールなんでしょうか、エスカレーターとかの存在がアメリカっぽいぞ。しかし、本当に良い声だね〜>

<ジュリー•ドリスコール、ブライアン•オーガー&ザ•トリニティの1969年の名作「Streetnoise」より。ディランやドノヴァンのカヴァーも最高で再解釈は上手い人たちだけど、この曲=リッチー•ヘイヴンスがオリジナル=も、また痺れます>

<ロッドの初期名作から、バッキング•ヴォーカルでロング•ジョン•ボールドリーが参加している、とされるタイトル曲。ロッドは、エルトンと共にの地にロング•ジョン•ボールドリーのアルバムのプロデュースも担当しました。ちなみに:これはブラック•クロウズの曲ではないですので、勘違いしないように>

<というわけで、シメは本稿の主人公のはず……だった、ロング•ジョン•ボールドリーの、この恐らくもっともよく知られているであろう曲(1971年発表のアルバムより)。と言ってもオリジナルは彼ではなくて、アメリカ生まれのシンガー•ソングライターであるロン•デイヴィスが元ネタ。この曲が人口に膾炙するのにはボウイのヴァージョンを待ったわけですが、タイミングやボウイの音楽的背景を考えてもLJBのカヴァーが影響大きいのか?と思いきや、案外とロン•デイヴィスのヴァージョンに近い解釈な気がするのは、なんとも面白いです>

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Beat of My Own Drum: 106.Timebox


春らしく良い陽気になってきたところで、じっとしていられなくなるようなこの曲を。

<まさに「belter」の名がふさわしい抜群なパフォーマンス、痺れる! ちなみに、歌詞から「ブレクシットへの思い?」とか深読みしないように>

この曲のオリジナルであるフランキー•ヴァリ&フォー•シーズンズのヴァージョンももちろん最高なんですけど、これは僅差の2位といったところでしょうか。いまやノーザン•ソウルの古典として愛されているのも、さもありなん。

ヴォーカルのマイク•パットーがこの後に始めるパットーは、長年あまり興味を抱けないままのブリティッシュ•バンドのひとつだったりする。とはいえ60〜70年代のロック•バンドというのは、新たなジャンルの勃興や新陳代謝/再編成/試行錯誤の激しかった時代背景と相まって、こういう以外な前歴とか転身が発見できるので面白いですね。

でも、パットーの最後のバンドになってしまったボクサーは、ジャケットがヒドすぎるのでびっくりした。駄洒落に引っ掛けたジョークのつもりだったんだろうけど……物議を醸す悪趣味アルバム•ジャケには色々あるとはいえ、これはかなり上位に入ると思います。

そういやYoutubeで、珍しい当時の彼らのライヴ映像も見つけたので、ついでにどうぞ。↓

<ギター無しっていうアレンジはかなり新鮮ですが、ヴィブラフォンを弾いているのはあのオリー•ハリソールってのが、ある意味皮肉かも……>

このシングルが唯一のチャート入りするヒットだったタイムボックスは、ほどなく解散(→→パットーとして再生)するわけですが、キーボード奏者のクリス•ホルムズがここからベイブ•ルースに加入したってのは知らなかった。本国イギリスよりもなぜかカナダで売れてしまった不思議な人たちで、バンド名も含めて長らくアメリカのバンドなんだと思い込んでいたっけな〜。ともあれ、後にディスコ/ヒップホップ勢に愛されることになるこの曲も歴史に残るbelterのひとつ。ついでにどうぞ!

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Beat of My Own Drum: 105.AC/DC


天気が良かったので、ちょいと遠いのでなかなか行くチャンスを掴めずにいたウェスト•ノーウッドにあるWest Norwood Books&Records Barに自転車で行ってきた。このダリッジ〜ノーウッドあたりは丘や坂が多いのでしんどかったが(あー、運動不足)、ひーひー言いながらペダルを漕いだ甲斐あって:ここのところ探していたアイテムに巡り会えました。嬉しい!

たぶん昔はパブだったとおぼしき建物を改装したこのバー(中古をメインとするレコード&本屋にカフェがくっついている)、床からかなりの高さの本棚まで、所狭しと商品が並べられている。レコードはちょっとお高いのでおいそれとは買えませんが(今回買ったのも古本っす)、マニアックな品揃えを誇るキュレーター色が濃いお店なのは間違いない。日本から「ハンタ〜〜!」したい方、覚えておいて損はないお店かもしれません。

さて、家に戻ろう……と軽く迷いながらサイクルっていたところ、とある通りの家の壁に、青いしみがついているのを見かけた。あら、こんなところにブルー•プラークが? でも、やたら小さいし、普通はゆかりの建物のドアの上とか目につくところに飾ってあるものだが?と気になって近寄ってみたところ、なんと。

何じゃあれは?近寄ってみよう……

あらまあ!

というわけで、ロックンロールの闘魂:AC/DCの初代ヴォーカリストだったボン•スコットが亡くなった地をしのぶ、ファンによる自主的な/勝手なブルー•プラークでした。道理でプラークの貼られ方も接着材がハミでてたり、ややDIYなわけです。

駐車された車の中で彼が死体で発見されたのが南ロンドンだとは知っていたけど、案外近くだったんだなあ。周りはごく普通の地味な住宅街で、ロックンロールのロの字もない。そのギャップも、軽く「キツネにつままれた」感を増していた。

ちなみに、以前北ロンドンに住んでいた時は、フラットから数分の普通の商店街な通りにジョー•ミークの住まい兼スタジオ(ついでに言えば、彼が家主を撃ち殺して自殺した建物でもある)があった……が、ブルー•プラークに気がつくまで、まったく意識せずに歩いていた。もちろん、気づいて以降は、なんとな〜くこの建物の前を通るのが怖くなりました。

ともあれ:そんなわけで今日は、素晴らしいヴォーカルにしてフロント•マンだったボン•スコットに敬意を表して。「Powerage」から、彼のペンになる「キャディラックを手に入れたのに、ガソリンが買えない」のヤング•ワーキング•マンズ•ブルースな歌詞が泣けるこの曲を。

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お知らせ:スリーフォード•モッズ


またまた業務連絡です:Ele-kingさんに、スリーフォード•モッズの新作アルバム「English Tapas」評を寄稿させていただきました。興味のある方は、ぜひ上記のリンクからジャンプください。

この作品およびスリーフォード•モッズについては書きたいこと、心の中に浮かぶことが色々とあるのですが、風呂敷を広げ過ぎて収拾がつかなくなるギリギリで抑えたつもりです。それでも、長いんですけどね〜!

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お知らせ:スプーンの来日イベント(東京限定すみません)


<相変わらずクオリティ•コントロールが見事!な、新作アルバムからのタイトル曲>

20年ぶりのマタドール復帰作としても話題な新作「Hot Thoughts」投下も間近に迫り、ライヴ他の準備運動を始めているスプーン。3月20日に新宿タワレコでアルバム発売記念のインストア•イベントが行われるそうです。
もっとも:フル•バンドではなくてブリットの単独登場になります。が、今回も充実しまくり!な新作アルバムを伴っての帰還、ファンの方は来日公演も祈りつつ見守ってあげてほしいなぁ、と。ボタン•ダウン•シャツの似合うロック男子(サーストン•ムーア、スティーヴ•マルクマス等)が好きな女性――それって自分?――も、ぜひ。

以下、プレス•リリースより詳細インフォをコピペさせていただきます。↓↓↓

伝説化必至!!
USインディの雄スプーンが3月20日(月・祝)タワーレコード新宿店にやってくる!!
いよいよ来週リリースを迎える最新アルバム『ホット・ソーツ』
発売記念インストア・イベント会開催決定!!

USインディの雄スプーンが名門〈Matador Records〉復帰作となる最新アルバム『ホット・ソーツ』の発売を記念してタワーレコード新宿店にてインストア・イベントを開催!

インストア・イベント詳細

開催日時:2017年3月20日(月・祝) 19:00〜
場所:新宿店9F 特設イベント・スペース
出演:ブリット・ダニエル(Vo. / Gt.)
詳細:サイン会

参加方法:
タワーレコード新宿店および対象店舗にて3月17日(金)店頭発売のスプーン最新作『ホット・ソーツ』(日本盤CD/輸入アナログ盤)をご購入いただいたお客様に、先着でイベント参加券をお渡し致します。

※ご予約(お電話やインターネットからも可)いただいたお客様には優先的にイベント参加券を確保し、対象商品ご購入時にお渡しいたします。

配券対象店舗:
新宿
渋谷・池袋・秋葉原・吉祥寺・横浜ビブレ

対象商品
Spoon 『Hot Thoughts』[OLE11372](日本盤CD)
Spoon 『Hot Thoughts』[OLE11288](輸入限定盤LP)
Spoon 『Hot Thoughts』[OLE11281](輸入盤LP)

【イベント注意事項】
・イベントにお越しいただく際はお渡ししたサイン会参加券を忘れずにお持ちください。
・サインはご購入いただいたCD、LPにさせて頂きます。当日は忘れずにお持ちください。
・写真撮影・録画・録音行為は禁止とさせて頂きます。
・サイン会参加券はいかなる場合も再発行はいたしません。
・手荷物や貴重品はお客様ご自身で管理してください。ベビーカー・キャリーケースなどの大きいお荷物もお預 かりいたしかねます。
・諸事情により、内容等の変更・イベント中止となる場合がございますので予めご了承ください。

【問い合わせ】
タワーレコード新宿店
電話: 03-5360-7811

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Beat of My Own Drum: 104.Joni Mitchell


今日は国際女性デーということで、女性アーティストの曲を……というポストは2014年にもやっていたのですが、今回もまた(進化なし!と笑われそうですが)ジョニ•ミッチェルを。

ちなみにロンドンのロイヤル•フェスティヴァル•ホールでは、記念日にちなんでジョニ•ミッチェルの傑作の1枚「Hejira(逃避行)」をカヴァーする企画コンサートも開催されるそう。素敵です。

<彼女の作品中ではなぜか比較的評価の低いアルバムですが、中心ピースとも言える16分台のこの曲は素晴らしいと思います。ため息>

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