RIP: Rick Ocasek

元ザ・カーズのリック・オケイセックが亡くなったそうです。享年75。合掌。

筆者の個人的な音楽ファン歴で1984年は大きくて、この年はプリンスの「パープル・レイン」、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「スポーツ」、そしてカーズの「ハートビート・シティ」、この3枚をコピーしたカセット・テープ、マジに伸びるまで聴いたもんです。懐かしい。

<『ハートビート・シティ』は名曲ぞろいでシングル曲のビデオはどれも秀逸ですが、この曲はアンディ・ウォーホルを監督に起用。ファクトリー他、何気にアンディ自らの歴史を自己参照してるのも笑える>

カーズについては以前雑誌で書いたこともあったけど、リック・オケイセックは自分にとって最初の外国ロッカー・アイドルだった。彼を媒介に色んなグループを知ることになったし(スーサイド、コクトー・ツインズ、フェルト、ロイド・コール、バッド・ブレインズ等)、ウィーザーの1枚目の購入は「リックがプロデュース」というのが決定打。ガイデッド・バイ・ヴォイシズのような好きなバンドとの連携が後に起きたのも嬉しかったし、何よりストロークスのセカンドは、カーズ好きには泣けました。

<ご存知、カーズの代表曲。踊れるロックで、映ってるお客さんのディスコなノリもいですねー>

<去年、ロックンロールの殿堂入りした際のスピーチ。グレッグ、知的なおじさまで素敵。でもそれ以上に、プレゼンターのブランドン・フラワーズとばっちり張り合える銀ラメのジャケット姿のリック、やっぱり素敵。ちなみにブランドンの紹介スピーチも「ファン丸出し」で熱くていいので、チェックしてみえください>

<ストロークスではやっぱこの曲が一番良いオマージュかと。ニックのギターで、キーボードが再現されてます>

ヒット作を出したゆえに、カーズは必ずしも「うるさい音楽通」から重視されるタイプのバンドじゃないとは思う。けど、彼らは自分にとっていつまでもベスト・アメリカン・ロック・バンドのひとつであり続けます――オール・アメリカンなバンド名も含めて。リックもベンと再会して、きっとアコギで歌っていることだろうな。ありがとう。

<リックの隠れ名作ソロ「Beatitude」より。最高にクールなグルーヴ!>

Mariko Sakamoto について

Hi.My name is Mariko.Welcome to my blog,thanks for reading.坂本麻里子と言います。ブログを読んでくれてありがとう。
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RIP: Rick Ocasek への4件のフィードバック

  1. アライキヨミ より:

    坂本麻里子さま
    突然失礼します。リック・オケイセックが亡くなって、カーズをよく聴いていた高校時代を思い出し坂本さんの名前を検索してこのブログを見つけました。もし人違いでなければ、私は高校で坂本さんのクラスメイトだったアライです。むかーしのことで覚えてないかもしれないですが。よくノートにリックの似顔絵をかいてもらってました。うまかったよね〜なんだか懐かしくてコメントしてしまいました。

    • Mariko Sakamoto より:

      アライキヨミさま:おお〜、「新井さま」じゃないですか(って、姓の綴り、間違ってたらごめんなさい!)。そうです、その坂本です。お元気そうで何よりです&拙文を読んでいただいた上にコメントまで残してくださり、本当にありがとうございます。テープをダビングし合ったり、当時はお世話になりました。リックは、もともと漫画みたいな人なので、似顔絵描やすかった(笑)。ともあれ、こちらも懐かしいです。お元気で。

      • アライキヨミ より:

        おぉ~、やっぱり「麻里子ちゃん」でしたか!お久しぶりです。新井です(綴り合ってます)
        返信までしていただいて、ありがとうございます。解散以来、カーズをずっと熱心に聞いてた
        わけではないんだけど、リックが亡くなったの、思いのほかショックで・・・ここ数日ずっとカーズ
        聴いてました。やっぱり一番音楽を熱心に聴いていた10代の頃の思い出と連動しているから
        かなあと思います。よく、ちく〇んきでレコード借りてきてダビングして交換しあったよねえ・・
        しかし、75歳で亡くなったってことは似顔絵描いてたころもう40代だったってことだよね~
        なんかピンとこないけど。ともあれリックはポケットに手をつっこんでただ立ってるだけで
        カッコいいスターでした。また時々コメントしますので、気が向いたら読んでください!お元気で。

        • Mariko Sakamoto より:

          新井さま:コメントありがとうございます。お名前の綴り、つーか、漢字ですよね(笑)。でも、間違ってなくて良かった。おっしゃる通り、10代の頃と連動してる音楽の思い出がまたひとつ消えたか……という思いが切ないのでしょうね。リックは不思議で、一説では70歳だった、という話もあります。でも、音楽業界では年齢をさば読みする例って多いから、実はあのお年だったんじゃないか、と。年齢/世代的にはブロンディのデビー・ハリーに近いんでしょうし、デビーにはがんばってほしいっす。ちくお×き、懐かしいなー。あれこれアップするのはめっちゃランダムで不定期なのですが、気が向いたら、また、たま〜に覗きに来てくださいませ。このままだと私信になっちゃうので(ていうか、もう私信ですけど)、今回はこのへんで。繰り返しになりますが、お元気で!

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