Beat of My Own Drum: 115.Lijadu Sisters


前ポストが兄弟ネタだったので、今回は姉妹で行こうかと思います。我ながら、なんて単純な! でも、このナイジェリア出身の双子姉妹リジャドゥ•シスターズはめちゃお薦めなのです。


<最高になごみますね>

彼女たちは地元ナイジェリアでとても人気があったそうで、Wikipediaのエントリーによれば「ポインター•シスターズへの回答」と称されていたとか。でまあ、確かにディスコ風味も混じったサウンドなんですけど(上に動画を貼った曲はジョージ•マクレエの「Rock Your Baby」っぽい節も一瞬登場するし)、そこまで洗練されていないのが魅力。歌唱やメロディ、軽やかなグルーヴという意味では、むしろトム•トム•クラブ、スリッツやレインコーツを思い起こしてしまうのが自分的にはミソです。

ちなみに彼女たちはまだ活動中で、数年前に故ウィリアム•オンイエイバーのバンドに参加し一緒にツアーしたこともあったとか。その時点では自分は彼女たちのことを知らなかったんで、生で歌声を聴けなかったのは悔やまれる〜〜

ともあれ:他にも色々思いついた姉妹グループをいくつか。まずは、懐かしいカリフォルニア!な香りいっぱいのザ•ピアーシズ。

<レコーディングされたヴァージョンもいいんですが、アコースティック演奏だと彼女たちのハーモニーとメロディが更に際立つのでこちらを貼り付けー>

そこらのヘタな若手サイケ•バンドよりも遥かに60〜70年代を吸収咀嚼した歌を書いてましたね。このまま「Almost Famous」やソフィア•コッポラ映画に出れそうなルックスも素敵。で、それで思い出したので、姉妹バンドのルーツ(?)のひとつ:ハート。ばりばりにロックです。

<グランジの前にはハート、そしてソニックスがいた:シアトル(なんちゃって)>

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Beat of My Own Drum: 114.The Alessi Brothers


今回は、夏向けの爽やかなAORの隠れ名曲:アレッシィ•ブラザーズのこの曲から。

<うーん、マイルド&メロウだ!>

アレッシィ•ブラザーズはロングアイランド出身の双子デュオで、この曲が収録されたデビュー作からのシングル「Oh,Lori」がイギリスでも一発屋的にヒットしたそうで。なのでそっちをご存知という方が多いのかもしれませんが、この曲も捨てがたい。

ってか、これ聴いてると「WhitneyとかUnknown Mortal Orchestraといった素晴らしい今のポップ•バンドとノリが近い!」と結構ガクゼンとします。完全に偶然なんでしょう&単に自分の趣向ってことなんでしょうけども、音楽って思わぬところに隔世遺伝するから面白いかも。

で、こういう「ブラザーズ」デュオって面白いわけですが、そこで思い出したのがアドリッシィ•ブラザーズ(たぶん、アレッシィと同様に名字がイタリア系アメリカ人っぽい)。彼らの書いた名曲「Never My Love」は色んなアーティストにカヴァーされてますが、有名なジ•アソシエーション版でどーぞ。

<イージー•リスニングと言われればそれまでですが、コーラスといいアレンジといい素敵ですねー。アドリッシィ•ブラザーズ自身が歌ったヴァージョンもあるのですが、そちらはイマイチ……(涙)>

また懐古ネタか!とバカにされるかと思うので最後におまけは、イタリア系兄弟と言えば今はこの人たちでしょ!というわけでダダリオ兄弟=ザ•レモン•トウィッグスのお二方です。おっとりし過ぎな、しかもてらいのない70年代テイストがクセになります。

<泣くしかないですね、このメロディは。ルックス他にはスパークス兄弟も混じってるかも? ともあれ、フジ•ロックに行かれる方はぜひ合唱してあげてくださいな>

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Beat of My Own Drum: 113.Chromatics (via Twin Peaks:season 3)


四半世紀ぶりに帰ってきたあの伝説のドラマ……と言えば、はいそうです、デイヴィッド•リンチの「Twin Peaks」ですね。シーズン1に当時思いっきりのめりこんだ身としては楽しみだったんですが、それと同じくらい、たぶん「面白くなかったらどうしよう?」と不安もありまして。

なんで先月末から放映が始まっても二の足を踏んでしまいリアルタイムでフォローしてなかったんだけど、やっぱり我慢できなくなってきた。レヴュー他も完全に回避してきたまっさらな状態で、ようやく思い切ってシーズン•プレミア(2話同時スタイルで、いきなり計90分)から観始めたところ。

面白過ぎる!

やっぱりトンデモ!

ってまあ、現時点では3話までしか観てないので今後の展開(=全18話とジャンボなヴォリューム)がどうなるのかは分かりません。シーズン2みたいに中途でダラけたり破綻していくのかもしれない。けども、ぶっちゃけ「これはデイヴィッド•リンチ総集編(兼同窓会)ではないか」と感じるほど彼の様々なスタイル/美学/アイデアがメガミックスされていて、初期の実験短編映画から「Inland Empire」に至る彼の作品の数々や世界観、センシビリティが好きな人にはたまらないシーズンだと思います。

今のとこ最高なんで、逆にビンジ•ウォッチ(一気鑑賞)するのがもったいない気すらしてきて、焦らず1話ずつじっくり観ていこうと思います。そもそも、1回観ただけじゃ把握しきれないので。

そんなわけで、今回はシーズン•プレミアでラストのパフォーマンス場面に登場したクロマティックスの曲を。クリップ自体がリンチへのオマージュになっているのも、ナイスです。どうもこのシリーズは毎回最後に1アクトのライヴ演奏がフィーチャーされる構成みたいで、音楽やサウンドと深〜い絆を結んできたリンチらしいナイスな趣向です。

そういやクロマティックスは、「Drive」サントラでも光っていたな。その「Drive」と言えば、今になってベン•ウィートリーの「Free Fire」、エドガー•ライトの「Baby Driver」といった具合に「スタイリッシュなハイスト映画」が続いている、そのルーツとも言えますね。しかしまあ、ベンとエドガーはイギリス人だし、彼らとしては「いや、そうじゃなくてピーター•イェイツが師匠なんだけど」ってところでしょうが……。

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Beat of My Own Drum: 112.Spirit


夏の暑さもちょっと和らぎましたが、やはり重苦しい音とかギスギスしていて神経がすり減る音は回避気味……というわけで、今回はサマーでメロウで蜃気楼なこの曲です。ちょっと前に本ブログの常連(?)コメンテーターであるmakiさんとのコメントのやりとりでも出てきた、スピリット。オリジナルはボブ•ディランの代表曲のひとつ「Like A Rolling Stone」です。

<このトラックを収録したアルバム「Spirit of ’76」は、ニール•ヤングの「ZUMA」と並べて眺めてみたいジャケットかも〜>

もともとが名曲なので、いいに決まってるじゃん!……と言われればそれまでですが、このヴァージョンのサイケデリックな解釈に宿る無垢な美しさはちょっと他にはないんじゃないかな、と。アクの強いディランのヴォーカルが引っ張るとも言える原曲に対してこのカヴァーは風呂場で歌って残響してヘナヘナ崩れていくようなヴォーカル&サウンドが味で、そこからなぜか、澄んだ水面に乱射する光を金魚のようにすくおうとしては失敗して、「なぜ?」と不思議に感じる子供時代の自分が浮かんでもくる。

ちなみに、アップした映像を探しているうちに1978年のロックパラストでのライヴでこの曲をプレイしている映像も発見しました。が、そちらの演奏はビートやアレンジが比較的オリジナルに忠実で、このレコーディング音源の持つマジカルな「幻」は浮かんでこなかった。もちろん、それはそれで、ランディ•カリフォルニアの勇姿が観れるという意味ではナイスな映像なんですけども。かつ、その姿を眺めているうちに急に、ハワイで水死したランディという人は、遅れてきたビーチ•ボーイだったのかもな、という思いが浮かんだりもして。

ついでに今回はボーナスで、このヴァージョンを聴いていて思い浮かんだ、サイケデリック•ポップの隠れ名曲。こちらはアメリカではなくてイギリス産の名バンド:ザ•トロッグスですが、グルーヴや遠近法のグラつく感じがかなり近くてトばされます。

<トロッグスのもっとも有名な曲(でもカヴァー)である「Wild Thing」と、実は根本的にはあんまり変わらない曲……なんだけど、聴かせ方が違えば別の魅力が生まれるという好例。にしてもこの映像、音源に入ってるストリングスをまったく無視して「バンドの口パク」だけで押し切るところもまた、60年代な感じですね>

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日々の雑感


しばらく放置状態の当ブログですが、長いポストを書くのは無理な状況なので、とりとめのない雑感をまとめてみました。ランダムなので、興味の湧かない方はスルーください。

・ここ数日、27〜29℃くらいの暑さ。昨晩はいわゆる熱帯夜というやつで(日本のそれに較べればまだマシなんですが)、朝4時頃に一瞬クール•ダウンしてやれやれ寝付けるわい…と思ったら、階上の住人の飼い猫が朝帰りしてきて「ミャーミャー(家に入れて〜)」とうるさく鳴き始め、しかも明け方の小鳥たちの合唱も始まって、結局そのまま起きてしまった。気のせいか、今年は鳥のさえずりが激化したような。

毎朝のように窓辺でミャウミャウとしつこく鳴くので、つい「F**k Off!」と罵倒して追い払ってしまうデリック君(2歳時/気が弱い)。短気な隣人でごめんなさい。

・暑いので、涼むのにいい音楽を色々とあさってしまう。アフリカ音楽とかディスコに向かいがちだけど、最近一番効いたのはこれ:とても良い映画「Arrival」の、これまた秀逸なサントラ。メインはヨハン•ヨハンソンのコンポジションで素晴らしいのですが、マックス•リクターのこのトラックもすーっと体温が下がっていきます。

・うっかり忘れていましたが、業務連絡。ウェブ版ele-kingさんが、先日の英総選挙に関するコラムを掲載くださいました。興味のある方はチェックくださいまし〜。この選挙結果後も、イギリス(特にロンドン)は公団大火災、テロといった悲劇に揺られていて、何が起きるか分からない。ってか、それは世界中で同じことなんだけども。

・そのele-kingさんと言えば、別冊「コーネリアスのすべて」の見本誌を送っていただき、感謝(当方も、ムック全体の0.5パーセントくらいで協力させていただいてます)。コーネリアスはほぼ同世代なので大体の流れは知ってるんだけど、自分は基本的に小中時代以降日本のアクトはほとんど聴いていないので、読んでて発見多し! ファンの方も、あるいは「コーネリアスってどんなもんじゃ?」といぶかしく思っている方も、どーぞ。
コーネリアスとの濃いインタヴュー、彼を知るコラボレーター(ヴィジュアル他も含む)の談話など盛りだくさんで面白いし、個人的には「ネオサイケ化した頃のルースターズがいちばん好き」という発言が泣けたー。

<この映像は完全に口パクなんですけど、ある意味エコバニ以上にエコバニではないですか?!…という戯れ言はともかく。この曲や「Sad Song」は氷柱なサウンドもメロディも世界観も歌詞も、そしてどこか不器用なヴォーカルも含めて、やはり素晴らしい>

・久しぶりにJGバラードの短編集「時の声」を読み返しているんですが、若い頃には気づかなかったボルヘスとブラッドベリの影響を感じてます。長編もいいけど、短編はバラードやフラナリー•オコナーのような名手の手にかかると絶品になるなぁ、と。
そのバラードと言えば、調べものをしていて、意外な映像に出くわしました。これはバラード•ファンならとっくに知っていたネタなんだろうけど、
自分はつい最近知ったのでついでに。バラードは自動車事故へのオブセッションを増していき、文学では「The Atrocity Exhibition」、そして代表作のひとつである「Crash」にまで発展していくわけですが、その前後の段階で、事故で潰れた自動車をインスタレーションしたアート展示とか、マルチメディアにも手を出していまして。で、その一環として短編テレビ映像「Crash!」というのを作っていたんですねー。しかもバラード本人が出演!そして共演している謎の美女は、ニック•ドレイクの姉のガブリエル•ドレイクだったりします!

<こんな作品を、なぜかBBCが「カルチャー番組」として制作していたんだから、ある意味すごいですよね。どこか日本の特撮テレビ番組っぽいノリも含めて、ナイス。しかし、思わぬところでバラードとニック•ドレイクがリンクしていたのは双方のファンとしては嬉しい&こういうのがあるからYouTubeはありがたい>

この「Crash!」を観ていて、思い出したのがこの(これまたBBBC制作)珍妙なカルト建築ドキュ「Reyner Banham Loves Los Angeles」。この、たぶん意図してはいなかったものの結果的にユルくて70年代なノリが記録されているところ、たまらないっす。

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Beat of My Own Drum: 111.Nicky Hopkins


偶然、アナログ盤でニッキー•ホプキンス(ストーンズやキンクス作品他への参加で知られる、名セッション•プレイヤー)が1973年にリリースしたソロ作「Tin Man Was A Dreamer(邦題:夢見る人)」に再会して、聴いてみました。そしたらもう、2曲目のこの曲でびっくり。

<これ、ジム•オルークの新曲でしょうか……??>

というわけで、この作品が1995年に日本でCD再発されたのを買って聴いた当時は、自分はその真価を全然分かってなかったんだなー、と認めざるを得なかった。たぶん、本作に参加した豪家ゲスト•ミュージシャンの数々の名に釣られて、みたいなところもままあって、ノリで買ってみただけで「分かった」ような気分で聴いてたんだろうな:若き日の自分。

かつ、アルバム全部を通して聴くと、決して「すべてが良い」と思える作品ではないんですけども、この曲の美しさにはこう、グウの音も出ない「普遍的な何か」がありますよね。

で、この作品のCD再発を自分が買ったのっていつ頃だったんだろう?と、ちょっとノスタルジーに駆られたので調べてみたら、わーお、この時期のエピック•ソニー系のいわゆる「再発」「ナイス•プライス」ものでは、他にコリン•ブランストーンの「One Year(一年間)」もあったんですね。このアルバムは、たぶん、自分にとってのエヴァーグリーンなアルバムのひとつ。ということで、懐古ついでに。

<ゾンビーズでも最高なコリンですが、このソロ作でのヴォーカルは絶品です>

「One Year」のジャケと見て、ふと、ジョン•ケイルの名作「Paris 1919」のジャケでの「ほおづえポーズ」を思い出したので、ついでに。ジョン•ケイル作品は好きなものが多過ぎて「この1枚」とは言いがたいんだけど(時期や気分によって、判断が変わるのです)、やっぱり、一番よく聴く作品と言えばこのアルバム。全曲すごすぎて、いまだになんだかナゾが一杯で、その意味でも色あせない、これまたエヴァーグリーンな1枚。

<最初から最後まで、どの曲も捨てがたい名作なのですが、ここでは、ウェールズ人であるケイルの可愛さが全開なこの曲を>

再び、「日本のレコード会社による見事な再発」例に戻って:ザ•シティの「Now That Everything’s Been Said(邦題:夢語り)」。この作品も90年代の再発で聴くことができたんだけど、意外と「タペストリー」好きなイギリス人もその存在を知らないくらいにカルトな1枚だったらしい。ソロになる前のキャロル•キングが在籍したバンドで、これまた素晴らしい作品です。

<ザ•シティは、アルバムのジャケ写真もすごく好きなんです。いまだに手放せない1枚だったりします>

そんなわけで、なんだか「日本のメジャー会社の再発の労を讃える」みたいなノリになってきましたが、その意味では自分には欠かせないのが、これまた再発キャンペーンで手にしたアル•クーパーの作品の中でももっとも好きな、「Naked Songs(赤心の歌)」。このアルバムから、もっとも日本ではウケが良くて知られていそうなこの曲を。

<またも1973年の作品…という話ですが、このアルバムを聴いていると、自分はスティーヴィー•ワンダーの「Innervisions」も合わせて聴きたくなってしまいます>

この手の、いわゆる「秘宝館」「探検隊」みたいな再発企画って、メジャーではもうやり尽くされてしまって、今ではインディが私家版を発掘するような状況になってるけど、まだ、「再発されないままのこの作品」みたいなのって、どっかに眠ってるんでしょうね。既に評価の決まった「名作」のボックス再発とかもいいんだけど、権利があやふやで手が出ない云々の面倒な事情で再発されていない作品が、広く世に出る機会が増え続けることを祈ります。

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Beat of My Own Drum: 110.Amor


今日はこんな感じ。グラスゴーを拠点とするアヴァンギャルド•ミュージシャン、リチャード•ヤングスの

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