Beat of My Own Drum: 118.Harry Dean Stanton


鬼籍の話が続いて恐縮ですが…「アメリカ最高の個性派脇役」とも称される俳優、ハリー•ディーン•スタントンが亡くなりました。少し前に「Twin Peaks:The Return」を観終えたばかりで、久々に彼の姿を観れてとても嬉しかった!のですが、「TWTR」でシーズンを通して登場する献辞を捧げられた数々の出演者やスタッフたちの列に、彼も加わってしまいました。合掌。

Rogue Galleryならぬ、自分の心の「Dude Gallery」にばっちり載る人なので、トリビュートの意味をこめて彼の足取りをいくつかクリップで。彼の出演作は、「ちょい役」も多いとはいえ、大好きな映画ばかりなんですよね、なぜか。メジャーな作品としては「Paris,Texas」がありますが、そちらは皆さんご存知だと思うのであえてオミットしました。

<まずは、「Two-Lane Blacktop(断絶)」。残念ながらこの予告編にHDSのシーンは含まれていませんが、気になった方はDVD他でチェックしてみてください。この作品は、たぶん自分が史上もっとも好きな映画です>

<「Two-Lane Blacktop」に続くモンテ•へルマン監督のカルト作から、ウォーレン•オーツとHDSとのモーテルでの鶏闘シーン。この映画はなかなか観れないと思います&このクリップも吹き替え版なのでちょい観にくいかな。にしても、原作がチャールズ•ウィルフォードというのも抜群!>

<クリス•クリストファーソン主演の西海岸版「Midnight Cowboy」的な、当時の風俗がじゅーんとしみた作品:「Cisco Pike」より。ポール•トーマス•アンダーソンの「Inherent Vice」が好きな方にはぜひお勧めの1作です。ミュージシャンが主人公なのでスタジオ風景も登場するんですが、ダグ•サームがリハーサルしてたり、カメオもスパイスが効いてます>

<名匠ジョン•ヒューストンの「Wise Blood」にも出演してます、HDS。この作品はサザン•ゴシックのアイコン:フラナリー•オコナーの名作を原作にしてるんですが、「原作のイメージを裏切らない」という意味でも驚異的な翻案/映画化だと思います。「グリマ」ことブラッド•ドゥーリフ、ネッド•ビーティなどキャストも素晴らしい>

<「ジョーンジー!?」 猫はばっちりエスケープします。この映画は何回観ても飽きないですね>

<80年代のこういうメチャクチャな映画は大好きです。アレックス•コックスは一時的に良かったな、と>

<デイヴィッド•リンチ「The Straight Story」予告編。HDSは登場しませんが、彼の出てくる場面を含めるとネタバレになるので、このクリップでご容赦を。「Twin Peaks:The Return」をこれからご覧になる方は、この作品もチェックしてくださいましー>

<というわけで、「Sraight〜」から18年後のハリーの勇姿です。♪サボテンの花咲いてる〜赤い河の谷間〜、と、観ていてつい一緒に歌ってしまいました。歌&ギターはこの人の隠れ武器でもあります。このシーズンで何度か登場するHDSは、場面こそ短い&本筋とはさして関係ないものの、いずれも「味」としか言い様のない存在感で画面を引き締めてくれました。涙>

<「名脇役」の名をほしいままにしてきたHDSですが、最後の最後に主演作が控えてます。デイヴィッド•リンチも友情出演(?)していて、楽しみです。監督はこれが初というベテラン俳優ジョン•キャロル•リンチで、この人は「Fargo 」や「Zodiac」など、出演場面は短くても印象に残る俳優さんなのも、HDS主演で映画を撮るっていう心意気にマッチしていて、なんか良いですよね>

最後におまけ:

<ニール•ヤングの「迷作」とされる「Human Highway」のトレイラーを。ディーン•ストックウェルといいデニス•ホッパーといい、「Blue Velvet」の試走かい?と言いたくなりますよね。この作品にHDSが混じっていても何の不思議もない気がします。ブージ•ボーイも元気いっぱいです>

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Beat of My Own Drum: 117.Grant Hart


この曲しか浮かばないっす。

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Beat of My Own Drum: 116. Holger Czukay


またも巨星がひとつ。残念です。

<1982年のアルバム「Full Circle」収録曲です。まさかこんなシングルが発売されていたとは…しかもCM曲。ちなみに調べたら、この時期のホンダは他にもCMにビッグ•バッグなんか使用していたりして実にお茶目! 誰か好きな人が社内、あるいは広告代理店スタッフにいたんでしょうね。にしてもこのジャケ、クレジットからは思いっきりヤキ•リーベツァイトもジャー•ウォブルもオミットされているのは、いいんでしょうか?>

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お知らせ:サブ•ポップ傑作選(なんちって)


大変ご無沙汰しています。ロンドンはここ2、3日暑くて、真夏にあえぐ犬のように汗っかき状態です。うーむ。

でも日本はもっと暑いのでありましょう。文句は言うまい。

とか言いつつ、今回は業務報告です。ビッグ•ナッシングさんより、サブ•ポップの旧作カタログから選りすぐられた作品がCDで再登場しております。再発タイトル他の詳細は、こちらをからチェックくださいまし。
で、こちらのマスター•シリーズのいくつかで当方が解説を書かせていただきましたのでそのお知らせです、という次第。セバドーの「Harmacy」、ザ•シンズの「Oh,Inverted World」、それからまだリリースは先ですがロウも担当させていただいてます。好きなバンド&作品ばかりなので、お手伝いできてとても幸せです。

こちらのシリーズには米インディの歴史に残る作品がたくさん並んでいます&マイナーだけと良い作品もかなり含まれてますので、お店に立ち寄る際があったら、ぜひチェックしてみてください〜。

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Beat of My Own Drum: 115.Lijadu Sisters


前ポストが兄弟ネタだったので、今回は姉妹で行こうかと思います。我ながら、なんて単純な! でも、このナイジェリア出身の双子姉妹リジャドゥ•シスターズはめちゃお薦めなのです。


<最高になごみますね>

彼女たちは地元ナイジェリアでとても人気があったそうで、Wikipediaのエントリーによれば「ポインター•シスターズへの回答」と称されていたとか。でまあ、確かにディスコ風味も混じったサウンドなんですけど(上に動画を貼った曲はジョージ•マクレエの「Rock Your Baby」っぽい節も一瞬登場するし)、そこまで洗練されていないのが魅力。歌唱やメロディ、軽やかなグルーヴという意味では、むしろトム•トム•クラブ、スリッツやレインコーツを思い起こしてしまうのが自分的にはミソです。

ちなみに彼女たちはまだ活動中で、数年前に故ウィリアム•オンイエイバーのバンドに参加し一緒にツアーしたこともあったとか。その時点では自分は彼女たちのことを知らなかったんで、生で歌声を聴けなかったのは悔やまれる〜〜

ともあれ:他にも色々思いついた姉妹グループをいくつか。まずは、懐かしいカリフォルニア!な香りいっぱいのザ•ピアーシズ。

<レコーディングされたヴァージョンもいいんですが、アコースティック演奏だと彼女たちのハーモニーとメロディが更に際立つのでこちらを貼り付けー>

そこらのヘタな若手サイケ•バンドよりも遥かに60〜70年代を吸収咀嚼した歌を書いてましたね。このまま「Almost Famous」やソフィア•コッポラ映画に出れそうなルックスも素敵。で、それで思い出したので、姉妹バンドのルーツ(?)のひとつ:ハート。ばりばりにロックです。

<グランジの前にはハート、そしてソニックスがいた:シアトル(なんちゃって)>

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Beat of My Own Drum: 114.The Alessi Brothers


今回は、夏向けの爽やかなAORの隠れ名曲:アレッシィ•ブラザーズのこの曲から。

<うーん、マイルド&メロウだ!>

アレッシィ•ブラザーズはロングアイランド出身の双子デュオで、この曲が収録されたデビュー作からのシングル「Oh,Lori」がイギリスでも一発屋的にヒットしたそうで。なのでそっちをご存知という方が多いのかもしれませんが、この曲も捨てがたい。

ってか、これ聴いてると「WhitneyとかUnknown Mortal Orchestraといった素晴らしい今のポップ•バンドとノリが近い!」と結構ガクゼンとします。完全に偶然なんでしょう&単に自分の趣向ってことなんでしょうけども、音楽って思わぬところに隔世遺伝するから面白いかも。

で、こういう「ブラザーズ」デュオって面白いわけですが、そこで思い出したのがアドリッシィ•ブラザーズ(たぶん、アレッシィと同様に名字がイタリア系アメリカ人っぽい)。彼らの書いた名曲「Never My Love」は色んなアーティストにカヴァーされてますが、有名なジ•アソシエーション版でどーぞ。

<イージー•リスニングと言われればそれまでですが、コーラスといいアレンジといい素敵ですねー。アドリッシィ•ブラザーズ自身が歌ったヴァージョンもあるのですが、そちらはイマイチ……(涙)>

また懐古ネタか!とバカにされるかと思うので最後におまけは、イタリア系兄弟と言えば今はこの人たちでしょ!というわけでダダリオ兄弟=ザ•レモン•トウィッグスのお二方です。おっとりし過ぎな、しかもてらいのない70年代テイストがクセになります。

<泣くしかないですね、このメロディは。ルックス他にはスパークス兄弟も混じってるかも? ともあれ、フジ•ロックに行かれる方はぜひ合唱してあげてくださいな>

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Beat of My Own Drum: 113.Chromatics (via Twin Peaks:season 3)


四半世紀ぶりに帰ってきたあの伝説のドラマ……と言えば、はいそうです、デイヴィッド•リンチの「Twin Peaks」ですね。シーズン1に当時思いっきりのめりこんだ身としては楽しみだったんですが、それと同じくらい、たぶん「面白くなかったらどうしよう?」と不安もありまして。

なんで先月末から放映が始まっても二の足を踏んでしまいリアルタイムでフォローしてなかったんだけど、やっぱり我慢できなくなってきた。レヴュー他も完全に回避してきたまっさらな状態で、ようやく思い切ってシーズン•プレミア(2話同時スタイルで、いきなり計90分)から観始めたところ。

面白過ぎる!

やっぱりトンデモ!

ってまあ、現時点では3話までしか観てないので今後の展開(=全18話とジャンボなヴォリューム)がどうなるのかは分かりません。シーズン2みたいに中途でダラけたり破綻していくのかもしれない。けども、ぶっちゃけ「これはデイヴィッド•リンチ総集編(兼同窓会)ではないか」と感じるほど彼の様々なスタイル/美学/アイデアがメガミックスされていて、初期の実験短編映画から「Inland Empire」に至る彼の作品の数々や世界観、センシビリティが好きな人にはたまらないシーズンだと思います。

今のとこ最高なんで、逆にビンジ•ウォッチ(一気鑑賞)するのがもったいない気すらしてきて、焦らず1話ずつじっくり観ていこうと思います。そもそも、1回観ただけじゃ把握しきれないので。

そんなわけで、今回はシーズン•プレミアでラストのパフォーマンス場面に登場したクロマティックスの曲を。クリップ自体がリンチへのオマージュになっているのも、ナイスです。どうもこのシリーズは毎回最後に1アクトのライヴ演奏がフィーチャーされる構成みたいで、音楽やサウンドと深〜い絆を結んできたリンチらしいナイスな趣向です。

そういやクロマティックスは、「Drive」サントラでも光っていたな。その「Drive」と言えば、今になってベン•ウィートリーの「Free Fire」、エドガー•ライトの「Baby Driver」といった具合に「スタイリッシュなハイスト映画」が続いている、そのルーツとも言えますね。しかしまあ、ベンとエドガーはイギリス人だし、彼らとしては「いや、そうじゃなくてピーター•イェイツが師匠なんだけど」ってところでしょうが……。

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