しょうもないぼやき

気温は低めながら、好天続きでロンドンも日中はいい感じです。ロックダウンも緩和されまして、その勢いに乗って(?)今日は公園にたくさん人が出てました。テレワークで自宅から仕事の人も多いし、これを機に、親子が遊べる光景はいいものです。

なんて書きつつ、このポストはたぶん、ツイッターで済む程度のしょうもないぼやきです。意味ないので、時間を無駄にしたくない方はここで読むのはストップください。

コロナの影響は大から小まであれこでですが、そのひとつにスーパーの商品の値段の上下というのもあると思う。安かったパスタが高騰したり、高級品(牛肉、メロンetc)が少しお安くなったり。消費者の動向も、異常なんでしょうね。
そのあおりのひとつに、カップラーメン値段があった。日本では定番商品なので、たぶん差はないと思いますが、イギリスでは日清カップヌードルは、基本的に「日本人や東洋系しか買わない」ニッチなアイテム。日系や中国系の食品店まで行けば、日本製とさして差のない香港製をフツーに買える人気商品ですが、イギリス発のスーパーでは、まだ「エスニック食材」のコーナーにしょんぼり並んでます。

とはいえ、時代の変化もあって、袋ラーメンやカップラーメンも、徐々に進出・躍進。マギーやインドミーを始めとする即席ラーメンは、学生や貧乏人の非難食です。そこに、日本勢も混じっている。イギリスの庶民派スーパー(モリソンズ、アズダ、テスコ)はずいぶん前から出前一丁を売ってきたんですが(値段は一袋50〜55ペンス)、中流御用達のスーパーであるセンズベリーも少し前にこのマーケットを開拓するようになった。

そこで見かけたのが、本稿に添えた写真の、ナゾのカップヌードル。バッタもんではなくて、ちゃんとしたライセンス品です。しかしパッケージが派手で笑えるし、味も、筆者が目撃した限り、①枝豆入り②海鮮③すき焼きビーフ④照り焼きチキン⑤豚骨で、②と⑤以外は、あんまりピンとこない――と書きつつ、自分もずいぶん日本でカップヌードル買ってないから、こういう味が実は人気なのかもしれませんけど。

なので興味はそそられたものの、中華系食品店で買う値段の2倍の額で売られているので、どうにも手が伸びない。スナック程度の食べ物なので、他でリーズナブルに買えるものに、わざわざ2倍もお金は出したくない。ゆえに、棚で見かけても、「高いから買わないよー」と邪険にしてきたんですが、コロナの影響か(?)スーパーも売れ筋商品以外の珍品の安売りに踏み切り、やっと自分にも納得できる額で販売しているのに出くわした。せっかくだから、試しに買ってみました。

選んだのは、カップヌードルの中でも、元祖と同じくらい好きな海鮮味。パッケージは気取ってますが、食べる仕組みは世界共通。蓋をめくると、おなじみの乾燥麺&粉末スープの姿が見えます。湧かしたお湯を入れて3分待てば、おやつのできあがり。さてさて〜!と、食べてみたところ――

味が違う。

軽いショック。つうか、日本のそれと味が違うだけではなく、積極的に……不味い。

具材が日本のそれとは若干違うのは、別に気になりません(包装のイラストにイカが描かれてるけど、イカ、ほぼゼロ)。ただ、スープの調合、全然違う。フェイクではあるけど、シーフード「っぽい」味を楽しませてくれるのが大事なのに、妙な雑味が混ざってて、海感皆無。イギリス人は魚臭さが苦手なので、その配慮かもしれませんね。かつ、スープに余分なとろみがついていて、重いのも気になる。イギリスには、人気が高く定着しているポットヌードルなる商品(カップヌードルの真似)がありますが、ややどろっとしたこのスープの食感はそっちに近い。

市場開拓のためにイギリス人の舌向けに味を変えたのか、はたまたイギリスやEUでは認可されていない化学調味料を使っているため、直売のオリジナルは売れないのか? 理由は分かりません。でも、この華やかなパッケージの中身の正体は、日本人の知っているそれではありません。「日本でナンバー・ワン」の謳い文句が、妙に虚しく映る。というか、このアイテムがなかなか売れずに安売り化したのはコロナ云々ではなく、イギリス人ですら「美味しくない」と思ったからではないか、と妙に納得した。

というわけで、しょうもないぼやきでした。渡航が再開した暁に、イギリスに旅行に来る方もいらっしゃるかもしれません。ふとこの商品を店頭で見かけて、日本の味が恋しくてつい買いたくなるかもしれませんが、そういう方はあらかじめトランクに持参した方が無難だと思います。

Mariko Sakamoto について

Hi.My name is Mariko.Welcome to my blog,thanks for reading.坂本麻里子と言います。ブログを読んでくれてありがとう。
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しょうもないぼやき への2件のフィードバック

  1. rockchick より:

    坂本さん、こんにちは。
    イギリスで手に入る出前一丁は同じフレーバーでもEU製と香港製で微妙に味が違ってるな〜と思います!香港製の方がおいしいような。シーフードヌードルも香港製は普通に美味ですよね。
    最近はもっぱらストロークスのニューアルバムに支えられてます。ストロークスに関する坂本さんの記事やインタビューが大好きでした。VHSに録画していたインタビューもMP4に変換し大事に保管しています。英語もできないまま彼らのライブを観に一人でアメリカに行ったことが海外に暮らすきっかけになりました。ストロークスと坂本さんに、本当に感謝しています。これからも坂本さんのブログやお書きになる記事を楽しみにしています。英国暮らしはたいへんなことも多く、またこのような状況下ですので、どうかお身体に気をつけてお過ごしください。

    • Mariko Sakamoto より:

      rockchickさま
      こんばんは。コメントありがとうございます。イギリスで買える出前一丁は仰る通りEUと香港で差がありますね。かつ、香港製は凝った味(XO醤、焦がしガーリックetc)があってナイスなので、見つけたら必ず買います。ただ、これは好みの差でしょうが、麺のコシがやや弱い気がして、そこだけが残念です。
      という、しょうもない返事で失礼しました。ストロークスお好きなんですね!アメリカにお一人でライブを観に行かれた勇気と行動力、素敵だと思います。また動き出してくれた彼らを見守ってあげてください。私もひっそり応援し続けてますので。
      ともあれ、拙稿を読んでいただき、しかもコメントまでいただきまして、本当にありがとうございます。rockchickさんも、くれぐれもご自愛ください。またいつか、ストロークスを生で観れる日を夢見て…。

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